「パーマネント野ばら」

別に誰に頼まれたわけでもないのに、一生懸命民主党を応援した政権交代のあげくが、このふにゃふにゃのていたらく。
田舎ものの坊っちゃん議員が興じる政治ごっこにはもううんざり。
なにか、がつんと来る映画が観たいなと思いたって、横浜に「パーマネント野ばら」を観にいった。
想像以上。最近、鼻が利くようになったのかな。
主演の菅野美穂ももちろん、‘みっちゃん’小池栄子と‘ともちゃん’池脇千鶴がよい。
それに、彼女たちや、夏木マリ、宇崎竜童、本田博太郎江口洋介といった錚々たるメンバーだけでなくて、出演者のほぼ全員が‘おいしい’。
パーマ屋の常連を演じている町野あかり、関西を離れてから久しぶりに顔を見たけど、あいかわらずパワフル。
監督の吉田大八は、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」、「クヒオ大佐」の人。
クヒオ大佐」の松雪泰子もそうだったけれど、政治がダメで、国が滅んだって、人生をおりるのはまっぴらだし、そうして生きていくには、‘恋が必要だ’と、恥ずかしいほど正直に生きている、そういう女たちの必死のあがき方がカッコいい。
それとも、あなたに恋は必要ない?