数値の説得力

鳩山政権は在任266日で、細川政権の263日をわずか3日上回ったそうだが、それも、菅直人の組閣が8日までずれ込んだおかげ。もし菅直人が速やかに組閣していたら、細川護煕に一日負けていた。
まさか誰も指折り数えていたわけではないだろうから、細川政権と鳩山政権、偶然に重なったこの263日という数字は、小沢一郎の政治家としての能力を数値化するように見えてしまう。数字の無言の説得力は有無を言わせない。
ちなみに、菅政権の支持率は歴代5位の68%だそうで、その評価の理由が「小沢一郎と距離をおいた」がトップだというから、ものすさまじい。
小沢一郎という政治家は、いままで倫理面でとやかく言われることはあっても、能力は一目おかれていた。ところが、今度のことでは、能力も多寡が知られたということになるだろう。
しかし、何度も繰り返すけれど、308議席という大勝をしながら、なぜ公約を守ろうとしなかったのか、少なくとも、守る努力をしなかったのか、まったく理解できない。