ルネ・マグリット、ポール・デルヴォー、フェルナン・クノップフ、最近、ベルギーの画家がお気に入りになってきている。
今、初台のオペラシティアートギャラリーでひらかれているこの展覧会で、新しくお気に入りに加わったのは、レオン・スピリアールト。
この自画像に加えて4点の作品があったが、どれもよかった。とくに「砂丘の少女たち」。
ジェームズ・アンソールの
「待ち合わせ」。
そして、エヴェール・ラロックの「朝」。
こうして気に入った絵を列挙していて、どれも女性の後姿であることに気付いた。或いは、少しは私自身の心理が反映しているのだろうか、わからないのだけれど、エヴェール・ラロックの「朝」の、胸の締め付けられるような、おだやかなリリシズムに反応しなくなったらおしまいだと思っている。
もちろん、ルネ・マグリットの「9月16日」や、ポール・デルヴォーの「バラ色の蝶結び」は言うまでもないので。
オペラシティギャラリーは、日本の若い人たちの作品を積極的に展示している。
川見俊という人の小特集は面白かったし、アンソロジーの方では、川村悦子の「冬の旅2」と保田井智之の「ミザントロプ」がよかった。