管直人と小沢一郎

菅直人は、目が見えない。
小沢一郎は、口が利けない。
鳩山由紀夫は、足腰が立たない。
民主党は、この三人で党首をたらいまわしにしている。
最近、よく読む「ニュースな英語」に、英米小沢一郎評がいろいろ掲載されていた。
http://dictionary.goo.ne.jp/study/newsword/wednesday/20100831-01.html
小沢一郎管直人、ひととき流行った「究極の選択」に近いが、しかし、小沢一郎という人を見ていると、たしかに‘器量’という古い言葉が浮かんでくる。福田和也
小沢一郎は器が小さい」
と評したときは、なんとまあ古色蒼然たる批評だろうかと思ったものだったけれど、気に食わない人間とは口も利かない、ヒラリー・クリントンとの会談さえ渋る、かつての腹心を平気で罵倒する・・・こういう態度を見ていると、たしかに、人としての魅力に著しく欠けるようである。
管直人小沢一郎、誰かが言っていたように、ワース、ワーストの選択かもしれないけれど、唯一の判断材料としては周辺の人物の差はあげられるかもしれない。
樽床某、輿石某・・・小沢一郎の周辺に集まる人物は、どうして「ナニワ金融道」のキャラクターに顔が似ているのだろう?
韓信劉邦を評した言葉に則していうと、小沢一郎が‘将に将たる器’とは到底思えない。正直言って、あのような人の接し方では、うちの課長も務まらないだろうと思う。
一方の管直人だが、なにはともあれ戦略の拙さが目に余る。
そもそも今回の代表選にしても、実施しないという選択肢もありえたはずだ。
三ヶ月前にすでに代表選をしたわけだから、内外の政治情勢に鑑みれば、三ヶ月前の代表選を今回の前倒しととらえるのが、国益にもかなうし、国際的な説得力もあったはずだ。
管直人として、いちばん正しい戦略は、代表選を戦わないように党を説得することだったはずだ。
いままで見てきた感じで言うと、管直人という人は、要所要所で必ず戦略を間違えている。
ただ、わたしがもし選ぶとすれば、やはり管直人を選ぶだろう。
小沢一郎の、国民に対して一切説明しない、密室政治、側近政治は、個人の優劣を超えて問題があると思う。