フィレンツェのヴァザーリの回廊に展示されている、ウフィツィ美術館の自画像コレクション。
これも、例によって路線の都合で、新宿の損保ジャパン東郷青児記念美術館にて。
マリー・アントワネットの肖像画家、マリー=ルイーズ=エリザベート・ヴィジェ=ル・ブランの透き通る肌に惹きよせられただけのことだけれど。
マリー・アントワネットの肖像を描いている、この(展覧会のHP参照)自画像は、フランス革命を逃れた亡命先で描かれたものだそうだ。
だから、この、白い肌の透き通る美貌に、いささかの誇張がないとしても、この絵が、自画像であると同時に、宣材であり、‘手みせ’でもあったことは確かなんじゃないかと思う。
ウフィツィ美術館が、積極的に自画像を収集してきたし、また、ウフィツィ美術館に自画像を収められることが、画家にとっての名誉だという一面もあったらしい。
レンブラント、アングル、デ・キリコなどの自画像もあった。