速水御舟

そのあと、茅ヶ崎美術館の速水御舟の展覧会へ。
これは、小さな展覧会だった。
やはり、御舟のコレクションというと、山種美術館にはかなわない。なにしろ、あそこには<炎舞>がある。
私に不満なのは、あの<炎舞>を描いた画家の絶筆がどうして婦人の群像画でなければならなかったのだろうかということだ。
御舟の婦人画に魅力があるだろうか。
上村松園や、小倉遊亀や、秋野不矩のほうが優れているように思う。
どうして<炎舞>の象徴性へ進んでいかなかったのか不思議に思う。