加藤泉

knockeye2010-11-13

 快晴と言っていた天気予報がはずれ、一気にテンションが下がって、二度寝してしまったのは確かだけれど、驚いたのは、関東の人たちの、行列に対する耐性の強さ。紅葉狩りの登山電車に乗るのに、1時間も行列する。
 箱根湯本まで行って、帰っても仕方ないから、私も並びますけどね。こうしてだんだん、行列耐性菌が、体内に培養されていくんだろうな。
 でも、箱根に行くって、そういうことなの?
 関西人が、たとえば、箕面とか、京都とか、有馬とかに紅葉狩りにいくって、行列を作ったという話は聞いたことがない。つまりは、人が多いってことなんだな。
 私の目的は、紅葉狩りではなく、彫刻の森美術館の加藤泉だったが、なんと、作品だけでなく、作家自身も観てしまった。ご本人が来場して、トークイベントをしていたらしい。
 ‘らしい’というのは、いつものように照れくさいから、ヘッドホンで気がつかなかったふりをしたので。
 加藤泉の彫刻作品は、「ネオテニー・ジャパン」で観て、気に入ってしまった。
 ちなみに、一階ロビーの展示作品だけは、ストロボを使わなければ撮影可だそうなので、喜んで撮らせていただいた。
 こんな感じです。

 おなかの感じ、おちんちんの感じ、おしりの感じ、背中の感じ、全部いい。
 二階に展示してあった大作もすごくよかった。
 ただ、ひとつひっかかったのは、ドカベン岩鬼みたいに口から伸びてる葉っぱはどうなのかなぁと。
 ネオテニーのときの作品は、‘おれ木なのに、人間の形にむかれちゃったよ、どうしよう?’みたいな、いたたまれなさが好きだったのだけれど、木が、また木にもどれるとなると、やつら油断するんじゃないかと思う。
 ソフビ人形が売っていて、買おうかどうか迷ったけれど、会田誠の「切腹女子高生」のポスターも結局死蔵してしまっているので、今回はやめておいた。
 彫刻の森は、思ったよりずっと広くて、まわりがいがあった。ヘンリー・ムアやイサム・ノグチの作品は、やはり、こういう風に屋外においた方が断然いい。

 目当てではないといいつつ、なぜか、HS10を持参していたりする。彫刻の森でも、そろそろ紅葉が始まっていた。