DAYS フォトジャーナリズム祭 in 横浜

 横浜赤レンガ倉庫で開催されている上記のイベントに行ってきた。
 広河隆一の名前は、映画「NAKBA」で記憶の片隅に引っかかっていたのだろうと思う。あの映画も見逃してしまった。
 パレスチナチェルノブイリ、ハイチ大地震などの写真と同じならびで、東日本大震災の写真を見ると、私たちの国がいまどんなに危機的な状況であるのか、あらためて身につまされる。
 ことに癌でつぎつぎに亡くなっていくチェルノブイリの子どもたちの写真。母親に
「わたしの番が来たわ」
と言って死を受け入れる少女の最期の姿は、これがこの国に起こらなければいいけれど、なぜ起こらないと断言できる?
 こんなときに、民主党は代表選挙をやっている。
 政治、官僚、東京電力、そしてマスコミ。あの娘のような悲劇が、たった1人でもこの国でくりかえされるときは、たしかに、物理的な排除まで選択肢に含めていいかもしれない。
 郵政選挙からずっと、国民は官僚主義の打開を求めているのに、政治がそれをなしえないなら、好むと好まざるとにかかわらず、物理的な排除しか手段が残らない。
 「泣く子と地頭には勝てない」と言われた中世から、結局、物理的な排除でしか時代が動いたことはないのだから、別段過激というほどのこともない。そういうことにならないように願っている。あまりいいことではないのだし。