NHK、地デジ移行で解約9万件 8月末時点 :日本経済新聞
だそうだ。
「9万」は世帯数だから人数にするとさらに多くなる。ちなみにわたしはこの数字に含まれていない。そんな決然とテレビをやめたわけじゃなく、‘そのうちに’と思っているうちにどうでもよくなった。たしかに受信料を払い続けるのはばかげているかも。
- 作者: マルジャン・サトラピ,園田恵子
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2005/06/13
- メディア: 単行本
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14歳って日本でいえばまだ中学生、千原ジュニアが芸能界入りした歳。そんな歳で、文化は違う、言葉もろくに通じない環境で、まったくひとりで暮らしていくつらさは、自分自身がその年の頃どうだったかを思うと、なにかいたましい。
しかも、ウイーンの同級生たちは「戦争なんて気を引くためのウソに決まってる」なんて陰口をたたく。でも、1980年代のウイーンの子どもたちが、戦争を理解しないのは当然かも知れなかった。
失意のうちに帰郷したマルジは、「西洋ではイラン人、イランでは西洋人」という孤独を感じることになる。テヘランとウイーンの彼女を取り巻く環境の落差には、自由について考えさせられる。自由な国で不自由に生きている変な人もいる。不自由な国で自由を失わない人もいる。
一巻からそうだけれど、ご家族がとても魅力的。とくにおばあさんが印象に残った。
ウイーンに旅立った歳からちょうど10年後、離婚をへて、こんどはフランスのストラスブールへ旅立つところでこの巻は終わっている。そして今度は帰らなかった。
繰り返しになるけれど、絵もすごくいいと思う。黒と白の使い分けに独特のリズムがあって、目に心地よい。
ところで、NHKの大ヒットドラマ「おしん」が出てくる。それで思った。日本もたしかに変な国だなぁって。