映画「ゲット・ラウド」については、あれからもいろいろ考えたり、他の人が書いているのを読んだりしていて、ジミー・ペイジがプロデュースに加わっていると気づかされたりした。
ということは、ジ・エッジとジャック・ホワイトというキャスティングは、ジミー・ペイジのセレクトなのかもしれない。映画の冒頭、
「ジ・エッジに会うのを楽しみにしている・・・」
みたいな発言もあった。
そういう視点に立つと、ジミー・ペイジを中心にして、ジャック・ホワイトは過去、ジ・エッジは未来とみることもできる。原点としてのブルースと、リンク・レイのランブルが切り開いたテクニックの、文字通りカッティング・エッジとしての、ジ・エッジ。
一番若いジャック・ホワイトが、復古を叫ぶ原理主義者だというのがおもしろい。
ところで、ジャック・ホワイトは、ローリングストーンズの「シャイン・ア・ライト」にも出演していたそうだが、あの映画を監督したマーティン・スコセッシが、今度は、ジョージ・ハリソンのドキュメンタリー映画を撮った。
2011.11.19(Sat)公開 『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』公式サイト
3時間半の超大作だそうだ。
UKのプレミアムには、ポール・マッカートニー、リンゴ・スターに加えて、オノ・ヨーコも来ていたけれど、私の記憶では、ジョージ・ハリソンとオノ・ヨーコは、世に言うところの犬猿の仲だったはずだが、これはまあ下世話な話。
林由美香の映画「監督失格」についても、いろいろなブログの感想をのぞいてみたりした。
ある女性は、平野監督にイラッとしたみたい。いわれてみれば、それはまったくそのとおりで、わからんことはない。チラシ(なのかな)に監督の奥さんのコメントが載っているのだけれど、ただひと言、
「いいかげんにしてください」。
でも、好評のようで全国に拡大ロードショーだそうだ。
プロデューサーの庵野秀明は
「由美香にケリ付けないと何も次が出ない。その為にもう一度由美香と向き合う」という気持ちは、エヴァの呪縛から逃れるために、またエヴァを作っている僕と似た感じがした。
と書いてる。
今さらだけれど、日経WEBでスティーブ・ジョブズのスピーチを読んだ。
こうして言葉で自分自身を語ることができる人が尊敬される社会が、やはり健全な社会なのだ。
祭りだの炎上だの、衆に頼ることしかできない人間たちとは、私は永遠に無縁でいたい。