イチローのインタビュー

knockeye2013-02-13

日経WEBにイチローのインタビューがあったので、ちょっと抜き書き。 

「努力をすれば報われると本人が思っているとしたら残念だ。それは自分以外の第三者が思うこと。もっと言うなら本人が努力だと認識しているような努力ではなく、第三者が見ていると努力に見えるが本人にとっては全くそうでない、という状態になくてはならないのではないか」
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 「今はまだ色紙に一言と言われても書けない。大切にする姿勢や哲学はあるが胸を張って一言残せるほどの自分ではない。偉人の言葉を引用する年配の方がいるがあれはダサいと思う。拙い表現でも将来自分の言葉で伝えられたらなと思う。しかし結局、言葉とは『何を言うか』ではなく『誰が言うか』に尽きる。その『誰が』に値する生き方をしたい」
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 「米国に行ってから、日本語の深さや美しさを自分なりに感じるようになり、日本語をきれいに話したいと思い始めた。日本語でも自分の感覚や思いを伝えることは困難だと感じている。それが外国語となれば、不可能に等しい。英語で苦労する以前に、僕は日本語で苦労している」
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 「僕にとって学生時代の理不尽な経験は、高校時代に2年半過ごした寮生活だ。あんな経験は2度とごめんだ。この40年の中では、ずぬけて過酷な経験だったと言える。しかし、この体験はその後の自分を確実に支えてくれている経験でもある。教育のあり方がどうあるべきなのか、とても難しい問題だ」