マスゴミと従軍慰安婦

knockeye2013-05-23

 今日の国会で、韓国の駐日大使が、日本への原爆投下を「神の懲罰」と指摘した韓国紙のコラムについて「韓国人の一般的な考え方ではない」と述べたそうなんだけど、そりゃそうでしょ。さすがにばかばかしい。石原慎太郎が、東日本大震災を天罰だと言って以来のばかばかしさ。「天」とか「神」とか「サンタさん」とか、そういうの、ほんとはいないと知っているのが大人というものだ。
 きのう紹介した釜山大学の先生が言うとおり、このところの日韓のマスメディアはほんとにバカみたい。どうしようもない煮詰まり方をしている。やたらに扇動的だがリアルじゃないのだ。
 たとえば、きのうまで縷々書いてきている橋下徹の発言に関する報道にしても、整理してみると、ひとつは、米兵が通学途中の女の子をレイプするのが現実なんだから、それよりは風俗に行けよっていう話。この話に、人権とかなんとか関係ありますか?
 つぎに、従軍慰安婦をめぐる発言についても、ポイントは、安倍首相が侵略の定義について発言していることについての意見として、橋下徹は「侵略だと認めるべきだ」という点で、そのうえで、従軍慰安婦が国家による強制連行だったという点については、証拠が曖昧なのに謝罪するのはおかしいという話。これもしごくまっとうだと思う。
 で、上の二つの点と、米議会が、根拠が曖昧なまま従軍慰安婦の問題で日本を非難しているのを念頭におけば、現代のアメリカ駐留軍でさえ、兵士の性犯罪を制御できていないのに、70年前の、侵略行為をおこなっている軍隊で、従軍慰安婦のような存在が必要だと考えられたのは理解できるはずでしょという話になる。
 わたしが要約すると、
 「前世紀の日本のアジアでの侵略行為を認めて、周辺諸国にかけた迷惑について謝罪しなければならないが、根拠のあいまいな屈辱的な非難にまで卑屈な態度を取ることはない。
 もちろん、従軍慰安婦の存在じたいは否定できない事実なのだから、元従軍慰安婦のかたたちには同情するが、現代のアメリカ軍でさえ、兵士の性犯罪を完全に制御することはできていないのだから、ましてや、差別的な侵略行為を行っていた当時の軍部が、従軍慰安婦のような存在を必要と考えたのは、容易に理解できるだろう。」
ということにしかならない。
 これは、従軍慰安婦の強制連行について証拠が曖昧なのにもかかわらず、日本を非難しているアメリカ議会に対する苦言だったと思う。
 それをどうして日本のマスゴミは、橋下徹従軍慰安婦を容認したと報道してしまうのか、まったく理解に苦しむ。
 マスゴミという言葉が一般化して久しい日本のマスコミを、大前研一は「高見の見物の大衆迎合」だと評した。まさに高見の見物で、うけのいいきれいごとを並び立てているうちに、時代の現実を完全に見失っていると思う。
 しかしながら、みんなの党が維新の会との選挙協力を解消したことは、かえってよかったと思う。わたしは、みんなの党橋下徹は評価しているが、維新の会は信用していない。いま、橋下徹がやるべきことは大阪都構想の実現だと思う。維新の会のネトウヨみたいな連中がこれで消えてなくなるならむしろよろこばしい。