「ハングオーバー!!!最後の反省会」

knockeye2013-07-01

 「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」は面白かった。でも、2作目は前評判が芳しくなく、1作目の「焼き直し」にすぎないというので、観にいかなかった。いわれるまでもなく、「焼き直し」に決まっているのだけれど、海外ロケはバリエーションの付け方が、ちょっと安直かなと。
 にもかかわらず、興行成績はなかなかよかったらしく、また3作目。これはもう惰性で作っているに決まってるんで、そこまで開き直ってるんだったらまあ観にいこうかというわけ。でも、結局、1作目は超えられないよね。
 コメディアンのスキルという点では、ザック・ガリフィアナキスが、わたしは好きなんです。つまり、‘引き芸’が好きなんです。ケン・チョンの演じるレスリー・チャウがプロットを展開していく役割なんだけれど、わたしとしては、ケン・チョンの‘悪ふざけ’系の芸は好みじゃない。
 とんねるずでいえば、石橋貴明より木梨憲武の方が好きなんです。でも、ハリウッドに行ったのは石橋の方だから、アメリカではあの方がウケルのかもな。
 だから、わたしとしては、ザック・ガリフィアナキスがプロットを引っ張っているところ、最初のキリンのとことか、葬儀のとことか、質屋のとことか、が素直に笑えた。
 あと、たぶん、パロディーの部分がほとんど理解できてないんだろうと思う、我ながら。レスリー・チャウの脱獄シーンは、「ショーシャンクの空に」なのは分かったけれど、ほかは気が付かなかった。子供との再会シーンはなんかありそうだけどね。ああいう所が分かる分からないで楽しみが全然違う。例えば、1作目に「レインマン」のパロディーがあるんだけれど、あれに気が付かないと笑えない。
 でも、質屋さんのあのシーンは、下からあおり気味のカメラアングルも、ブラッドレイ・クーパーとエド・ヘルムズの‘間’もみごとで、あのシーンはしばらく思い出し笑いできるだろう。
 ちなみに、帰りにみなとみらいをぶらぶらしていたら、ミスターピーナッツのぬいぐるみが売っていて吹き出してしまった。