レイシストとは、自己を相対化できない人だろう。
我が国は美しい、我が民族は優秀、我が宗教は唯一，と信じているだけでは誰もレイシストとはいわれない。問題は、でも、それは「自分の考え」にすぎなくて、他人には他人の考え方があるだろうと、レイシストは思わないこと。
というより、思えない。なぜなら、自他の概念が理解できないから。新幹線の車内も、コンビニの中も、かたわら人なきがごとく走り回る子供を時々見かけるけれど、かれらになぜあんなことが‘可能’か、といえば、存在すべてを親に依存していて、彼らにはまだ他者の概念が存在していないから。‘だれそれさんの子’にすぎなくて、社会の中の個人ではまだない。右翼が、‘日本人は天皇の赤子’みたいな、冷静に考えるとかなり気持ち悪いことを平気でいうのも、彼らの意識が、じっさい赤ん坊並みだからだろう。ヘイトスピーチなんていうものは、その内容ももちろんだが、ふつうの人はそもそもそんな行為は恥ずかしい。
なぜこんな分かりきったことを書いているかというと、すでに５月のことだそうだが、アノニマスが‘日本の捕鯨船が鯨にもりを打ち込み、解体する映像をバックに「世界規模で海洋生物を撲滅している」と日本政府を批判した’そうで、結局かれらもＷＡＳＰのギークにすぎないのかと失望したからだ。
タスマニアタイガーやニホンオオカミが絶滅したのは、牧畜のためである。てめえらは喰いたいもの喰うためにすでにオーストラリアの固有種を絶滅させてんだよ。腹一杯喰った後に殉教者づらするな。まずてめえの頭ぶち抜いてから、他人の頭を撃ちな、それができるならだけど。
それから、すでにご存じかもしれないが、イルカの大量死の原因が、米海軍の訓練や実験による爆音であることが明らかになったが、グリーンピースもシーシェパードもだんまりを決めこんでる。クジラをめぐる環境主義的な言動が実はレイシズムにすぎない、これもひとつの傍証だろう。
