立憲主義かどうかはともかく

knockeye2014-03-28

 「考え方の一つとして、いわば国家権力を縛るものだという考え方がある。しかし、それは王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方であって、いま憲法というのは日本という国の形、理想と未来を、そして目標を語るものではないかと思う」
 という、安倍首相の今度の発言について、「立憲主義も知らないのか?」「立憲主義を否定するのか?」みたいなこといってちゃダメだということを今から書く。
 だって、「立憲主義」が、問題の本質だと思わないんだな。そういう4文字熟語引っ張り出して安心してもしょうがなくないかな。その法律論議をやってると、どんどん話が細部に分け入ってしまうだけでしょ。
 思うに、問題は、日本が戦争を始めるってなったときに、最終的に誰がそれを決断するんだっていうと、「それは自分だ」って、安倍首相はいうわけでしょ。
 戦争を始めるかどうか決められる人って、間違いなく権力者と違うの?。昔の王様とどこがちがう?。
 姑息だなと思うのは、「戦争をするもしないも自分が決める」っていっときながら、「でも、自分は権力者ではない」っていってることなんだわ。それがずるいんだわ。それが唯一で最大の問題(ま、私が思うに、だけど)。
 腰に刀を差しといて「斬るも斬らぬも自分の判断だ」っていうなら、道に外れたら、その刀で腹を切る覚悟もしてくれないと。
 要するに、戦争するしないをアンタが決めるのはいいんだけど(それはいいの。オバマやブッシュにきめられるよりはいい。選挙で選んだんだから、そのくらいの判断は任せるつもりで国民も投票にいったんだろうし)、そのかわり「スジ」通してよってはなし。