オバマと天皇のスピーチ

knockeye2014-04-25

 宮中晩餐会での、バラク・オバマ今上天皇のスピーチを、新聞で読んで、バラク・オバマのカウンターパートとなりうるのは、安倍晋三ではなく、天皇陛下だという‘事実’に驚いている。
 大統領のスピーチにも、天皇陛下のスピーチにも、正統の継承という意識がはっきりしている。
 天皇という存在に較べれば、靖国なんてものが‘キッチュ’にすぎないと、このスピーチを読むと、これはもう、圧倒的な説得力でわかる。昭和天皇以来、天皇陛下靖国に参拝しないのは、なるほど、当然だとわかる。文化としての格がちがうわけ。
 それでふと思ってみたわけだけれど、太平洋戦争の戦争責任って、誰がとったのかなと考えてみると、ちゃんと責任をとったのは、昭和天皇だけだったのかもしれない。
 政治家も、官僚も、マスコミも、戦争責任についてうやむやにしたまま、今日まで過ごしているけれど、‘責任をとる’という言葉の具体的な意味は、昭和天皇の態度だったかもしれないとふと思った。
 週刊文春に載っていたけれど、平成天皇美智子皇后にしたプロポーズの言葉は「守れないかもしれない」だったそうだ。
 わたしは、あしたも出勤になってしまった。月末はときどきあるんだ。