- 作者: ティムールヴェルメシュ,森内薫
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2014/01/21
- メディア: 単行本
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ピストル自殺したはずのヒトラーが、その寸前にタイムトリップして現代のドイツに現れる、という、「テルマエ・ロマエ」的、かつ、「青天の霹靂」的、ありがちっちゃありがちだけど、しかし、今っていう時代を考えると、かなりスリリング。
よみがえったヒトラーは、自分がヒトラーであることを隠しもしないのだが、当然ながら、周りは彼がヒトラーだとは思いもしないのだから、彼は、そっくりさんタレントみたいな扱いをされてしまう。始終、悪魔を演じているデーモン木暮みたいな。しかも、かなりウケてしまう。なにしろ、演説の名手なわけだから。そこのところのすれ違いがポイントで、全体としてはコメディながら、ちょっと薄気味悪さを漂わしている。
映画化も決まっているそう。
日曜日に読み終わって、後日、さて、ブログに書こうとしたら、某の文科大臣が「教育勅語」云々の発言。この文科大臣は、タイムスリップしてきたのか?。ヒトラーの方はコメディなんだけど、わが国の方はマジだからびっくりしてしまう。