- 作者: 西原理恵子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/08/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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偶然なんですけど、「AMY」を観た日に、西原理恵子の『洗えば使える泥名言』を読んでた。
ビアトリクス・ポター、エイミー・ワインハウス、西原理恵子、って、立て続けになんかもう。とくに、エイミー・ワインハウスと西原理恵子は、妙にかぶるんですけど。
ちがいは、親父が死んだかどうかかもな。西原理恵子の親父は首吊って死んだから、西原理恵子はまだ生きてるのかも。エイミー・ワインハウスの親父は、エイミーの印税で極楽人生だよ。
鴨ちゃんって、映画にもなってる、癌で死んだ元アル中のダンナについて、死んで10年になるけど、喜びとか悲しみとかなくなって、今では、「憎しみだけが残ってしまいました」って書いてありました。
それがホントだろうなと思うな。たまたま死んだから良かったようなものの、ロクデモナイ男に引っかかって、苦労して、死んで10年くらい経ったからって、ふりかえって、ああ、あのときはあの時で良かった、とか思ってたら、懲りてないってことで、ただのバカですからね。
早く死んだほうがいい奴っているよなって書いてます。まえに、峰なゆかが「新しく好きな人ができると、今まで好きだった人が急に気持ち悪く感じることあるよね。」「わかるー。元カレとか見ると、なんで今まであんなのと喜んでセックスしてたんだろうって思う。」って書いてるのみて、ひどいこと言うなあと思ったけど、考えてみれば、男はそこまで女を愛さないかもな、たしかに。
死んでから10年経ったときに、もう10年早く死んでくれてたらなぁって思われる男。悲しいっつうか、なんか笑っちゃう。
ところで、この本、最初は「泥だらけの名言」つうタイトルだったそうなんですけど、「そんな尾崎豊っぽいタイトル、絶対ヤダ」つって今のタイトルになったそうです。