アメリカ社会の健全さについて

knockeye2017-02-14

 KKKの幹部が射殺体で発見されたらしいが、これはアメリカ社会にとっては望ましいことだと思うし、アメリカ社会がまだ健全であることを示していると思う。
白人至上主義KKK最高指導者、ミズーリ川近くで射殺体で発見 警察は妻のFacebookを疑問視 白人至上主義KKK最高指導者、ミズーリ川近くで射殺体で発見 警察は妻のFacebookを疑問視
 去年の9月に「黒人の命だって大切だ」運動の主導者だったダレン・シールズって人が、射殺されたあとクルマに火をつけられて殺されている。
「黒人の命だって大切だ」運動の主導者ダレン・シールズさん遺体で見つかる 殺人事件か 「黒人の命だって大切だ」運動の主導者ダレン・シールズさん遺体で見つかる 殺人事件か
 こういう事件があった半年後に、白人至上主義を公然と標榜する差別主義者が「悲惨で、容赦なく殴打」され、頭に銃弾をぶち込まれたのは、社会のバランスとして実に正しい。
 フランク・アンコナというらしいが、KKKなんて頭巾をかぶって正体を隠して活動するのがスジである。それを、アメリカのような銃社会で、顔も名前もさらして、差別活動をするなんてことは、殺してくれと言っているとしか思えないが、それを、当人はそう思わなかったからこそ、顔も名前もさらしているのだろう。それはとりもなおさず、差別されている側の痛みを全く理解していなかったってことだから、殺されて当然で、殺されて当然の人間が殺される社会は健全な社会だと思う。
 アメリカでは黒人が警官に殺されまくるわけだが、警官になる白人のうちの何パーセントかは黒人を殺したくてなるのだろう。それとも、アメリカの白人に差別主義者なんていないとでも?。
 おそらく、アメリカ社会は、差別主義と戦い続けることでしか健全さを保てない。それは、いうまでもなく、誰かが黒人であるというだけで殺されたなら、誰かが白人至上主義者を殺すってことである。
 白人至上主義者が殺されたってニュースを聞いて「ざまみろ」と思わなかった人間は信用できない。白人黒人に関係なく「ざまみろ」と留飲を下げた人が多かったと信じている。