『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』がもう18年前だそうだ。
オバマがブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのメンバーと会って、「若い人たちは知らないかもだけど、CDと言って、このくらいのプラスチックの円盤があって・・・」と、これは冗談なんだけど、そう言っていた。オバマの外交成果であるキューバ、イラン、との関係改善をトランプがぶち壊しているのは残念だ。
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ ★ アディオス』は、18年前の続編でもあるのだろうけれど、そう言うよりは、「別テイク」みたいな感じ。イブラヒム・フェレールがオマーラ・ポルトゥオンドと「Silencio」をデュエットしているところなんて、ビックリしたんだけど、前作でもイブラヒム本人が言ってたように、もう音楽を辞めて、靴磨きをしていたところをスタジオに連れてこられた、まさにその日だったという話だ。
ホントかよ!、と一瞬思うが、信じてよさそうなのは、いかにも着の身着のままって感じなんで。ちなみに、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のCDジャケットの
- アーティスト: オマーラ・ポルトゥオンド,コンパイ・セグンド,イブライム・フェレール
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オマーラ・ポルトゥオンドとイブラヒム・フェレールが旧知の仲だったことは知らなかった。世俗的な成功という意味では対照的なふたりだったが、オマーラはイブラヒムを評価していたそうだ。芸能界ではそれはよくあることなんだろうと思う。時に利あらずということは。
イブラヒムの若い頃の映像も見られるが、そのころの不本意がよくわかった。ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのアムステルダムでの初めてのコンサートのとき、イブラヒム・フェレールの感極まった表情は、前作にも映されていたと思うが、余計に胸に迫るものがあった。
イブラヒム・フェレールの追悼コンサートでのオマーラ・ポルトゥオンドの熱唱は素晴らしかった。
このふたりに加えて、そりゃ、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブですから、コンパイ・セグンドとルベーン・ゴンザレスのふたりはもちろん。
コンパイ・セグンドのあの感じは、男はみんな憧れると思うが、マネできそうにない。リハーサルで揉めてるとこが映ってたけど、コンパイ・セグンドは、揉めててもなんか可笑しいんだよね。「ほかの年寄りのギター弾きをさがせ!」とか言うんです。怒ってても、ちょっとシャレてる。
ルベーン・ゴンザレスは、「どうしてそんなにたくさんの曲を記憶できるんですか?」って聞かれて、「ピアノを弾いていると、過去の音楽家たちの霊が囁くんだ」と。この人は超越してますね。
今回の映画のポスターは、エリアーデス・オチョアみたいですね。ギターの穴に指をひっかけてる。コンパイ・セグンドもギターのストラップをギターの穴にひっかけてました。