韓国との付き合いはやめて北朝鮮バブルに賭けましょう

 韓国海軍の駆逐艦が、海上自衛隊のP1哨戒機に、火器管制レーダーを照射した問題に対する、日本の外交関係者の行動を見て、彼らがようやく韓国に対する付き合い方に慣れてきたんだなと思いました。
 具体的に言えば、まず、事件が発生した直後に公表したってことから、韓国との議論は、すべてを開かれた場で行い、日韓の二国間の問題にしないということが徹底されているんだなと思います。

 慰安婦の問題についても、徴用工の問題についてもそうでしたが、韓国は、日本と二国間で交わした約束や合意事項について、守る必要がないと思っているのは間違いないようで、1月4日の韓国紙「中央日報日本版」のコラムに「約束を守る国・日本、正義が重要な国・韓国」という、私はスマートニュースで見かけたんですが、改めて検索してみると、もうすでに大反響らしく、いっぱい引っかかってきて元ネタがどれかすこし迷いました、それを一読すれば、つっこみどころが山と出てくるんですけど、韓国人が約束を守らないということについては、韓国人自身が自覚的なようです。
 そして、自分たちの側が正義であることについても疑いをはさんだことがないようです。慰安婦について議論が盛んだったころから、なんか変だとは思っていたのですが、ウソが平気なんですね。だから、ウソを指摘されても痛くもかゆくもない。でも「正義が重要」だと思っている。嘘だろうが何だろうが正義が自分の側にあるなら、そりゃそうでしょう。
 で、このレーダー照射問題については、事件当初は、韓国軍のはねっかえりの兵士が、バカなまねをしたんだろうなと、ほとんどの人はそう思っていただろうと思います。構造は、去年末のM-1のスーパーマラドーナ武智と同じじゃないですか?。穏便に済ますにせよ、厳罰に処すにせよ、それが外交問題にまでなると思った人はそんなにいなかったのではないでしょうか?。同じ問題が中国とも起こったことがありましたが、その時でさえ、今回ほど大きな問題にならなかったのに、とにかく、自分の側に正義かあると自国の無謬性に固執しているので、どうしても謝れない。
 二転三転している発言をみれば、主張が苦し紛れなのは、誰が見ても明らかで、よほどの韓国びいきでないかぎり、事の真相についてわからない人はいないと思うんです。
 したがって、日本の外交にとっては、この問題は放置しておけばそれでよいということになるでしょう。長引けば長引くほど、さっきの中央日報のコラムもそうであったように、韓国の特殊性が明らかになると思います。
 この二日に、韓国国防省は、海上自衛隊のP1哨戒機が「低空飛行」したとして、逆に日本に謝罪要求してきたんですが、これは、たぶんこうなるだろうと予想していました。12月29日に小川和久さんのコラムに、「2014年、中国青島で開かれた西太平洋海軍シンポジウムには、21カ国の海軍首脳が①レーダー照射、②砲身を向けた威嚇、③低空飛行による威嚇、の3項目の禁止で合意した。韓国海軍も出席している。」とあるのを読んだからで、1で非難されて(実際には誰も非難してないんですが)、2で非難できない以上、3で難癖をつけるしかないからです。子供みたいにわかりやすい。
 韓国は「反論動画」なるものを八か国語版を作って世界に公開するらしいのですが、それって、要するに、慰安婦の少女像とおなじ手口ですよね。
 だから、日本の外交関係者は、韓国の主張する「正義」ってこういうことなんですよってことを、地道に世界に発信していく良いチャンスにできると思います。
 私は前から言ってるんですが、むしろ、北朝鮮と親交を結ぶべきです。防衛という観点からは、中国、韓国、ロシアに向けた橋頭保を築ける。核の脅威がなくなり、かえって、核兵器を手に入れられる。韓国より先に、北朝鮮と和解できれば、北方領土交渉においても日米安保についても、有利になると思います。
 経済面では、北朝鮮の労働力が手に入るし、成長の上澄みをはねられる。移民を受け入れるよりこの方がはるかにリスクが低い。
 ジム・ロジャーズさんのインタビューによると
「主要各国が巧みに北朝鮮から経済的利益を引き出そうとしている中、日本政府の対北朝鮮政策が方向性に欠けていることから、拉致問題も国交正常化も進まない「外交失策」状態に陥っている。」
ということだそうです。
 文政権になるまでは、日本が北朝鮮の成長を独占できる大チャンスだったんですけどね、今からでも、北朝鮮バブルには備えておくべきだと思います。というか、それ以上の景気策は存在しないと思います。
 あ、それから、蛇足ですけど、ネトウヨがらみの作家や文化人たちが、ヘイトな書き込みをしてるようですが、それはただのバカなんでバカにしませう。

ジム・ロジャーズ「北朝鮮バブルが来る」
ジム・ロジャーズ