日米韓関係の本質

 日陰の女というのがいるもので「結婚してくれなんて言いません、子どももいりません、あなたが幸せならそれだけで嬉しいの」みたいなことを、口に出しさえせず、黙々と男に仕えている、妾のかがみみたいな女なのである。
 ところが、さすがのこの女も寄る年波、容色の衰えは隠せず、最近はかの男に若い女ができたみたいなのであるが、そこは、妾のかがみのこの女は、恨み言のひとつも言わず、かえって、その若い女とも「仲良くしましょうね、いっしょにあの人を支えていきましょうね」みたいなことを口に出しさえせず、ひたすら堪えているわけであるが、若い女の方は我が強くて、事あるごとにキイキイいきり立つ。
 というのも、今は妾のかがみのこの女も、昔はぶいぶい言わせてたことがあって、その若い女の姉さんをいじめたって過去がある。若い女はそのことを根に持って、今は、年増のこの女をあれやこれやといたぶるのが無常の楽しみになっている。
 今は羽振りのよい男だが、実は山出しなので、田舎から出てきた頃からの腐れ縁の女となんとなく、付かず離れずの関係にあるわけだが、本気で惚れたことは一度もない。いわゆる「つごうのいい女」にすぎないのが、若い女ともめ初めてうっとうしくなってきたところである。
 これがまあ日米韓関係の実態ってとこだろう。