新宿の東郷青児記念美術館でFACE展という公募展を観た。今回で7年目だそうである。その前は、なんか別の名前の公募展をやっていたが、それは、全国の美術団体から推薦された画家から受賞者を選ぶっていうスタイルをとっていたのを、7年前に、全くの公募展に変更した。
2016年のFACE展には強い印象を受けた。永原トミヒロ、西村有、村上早。とくに、村上早は、オペラシティ・アートギャラリーにも、アンスティチュ・フランセ東京にも絵を観にいった。でも、あの時の展覧会は、たぶん、歴代の受賞者を一堂に会していたのだと思う。それぞれの作家が1点だけでなく、何点もの作品を展示していた。
今やっているのは、ほんとに今回公募された作品で、まだ、できたてのほやほやって感じ。もうグランプリは決まっているのだけれど、この展覧会の来場者にも投票してもらって、特別にオーディエンス賞をあげるそうなので、私も一票を投じてきた。
応募総数は870点あったそうだ。審査員の人は大変なんだろうと思う。私らはその点、気楽でいいです。870点のうちから選ばれた71作品なので、いいのがいっぱいだったけれど、わたしは
これに入れました。ちなみにこの展覧会は撮影可です。
ほかにも好きなのはいっぱいありましたけどね。
これなんかは、エステスのフォトリアリズムみたいな感じ。
これは、和紙に日本画材で描いているそうです。
これは石田徹也を思い出させますでしょうか。
これと
これは小西真奈を思わせます。
それで思ったけど、今は、小西真奈、奥山民枝、町田久美、束芋、などの女性画家が絵を志す人たちを刺激している流れはあるのかもしれないですね。
他には
写真に撮れなかったので画像はないのですが、椛田ちひろって人の≪Dark energy, #x≫が、じつは、いちばんびっくりしたかもしれない。ボールペンで描いてるんです。ただ、アクリル板をかぶせてるので、写真に撮ろうとすると、撮影者が写りこんじゃうんで、撮りませんでした。それも、トレンドなのかもしれません。マチエールを否定するというか、筆触が残るような描き方は忌避されているように感じました。