BOSS.HOSSのクレージーなトライク、LS445 GANGSTA TRIKE。
V8エンジンだそうです。
こういうバイクは、所ジョージみたいに、これに乗ってショッピングモールくらいなところまで出かけて、そこの駐車場に雑に停めて、カフェのテラスでコーヒーでも飲みながら、それを眺めて、それで帰ってくる、といったような楽しみ方をするんでしょう。茶人ですよね。私には訳が分からない。
SAKUMA ENGINEERINGの一輪トレーラー。
曲がれねえだ。そのわりに軽自動車の助手席ほども積載できねえだ。これを見ながらつくづく思うのは、どうしてわざわざ不便な乗り物にあえて乗るの?っていう問いは、どうせ死ぬのにどうして生きるの?っていう問いと同じなんだけど、死ぬの、生きるのって問いにはあえて答えるまでもないわけだから、その代わりには、こんな不便な乗り物に乗って、不便な旅にでも出てみるしかないわけだろう。無意味で無駄で孤独、なのは、最初から分かってたはず、だから、その答えの前に、問い直してみるしかない。ヤッパリねってことにしかならないが、すぐ答えるより、少し遠回りできたってことにはなるだろう。寅さんを引くまでもなく「それをいっちゃおしまいよ」は永遠の真理なのである。
ところで、例のLambrettaのスクーターのCMにJean Shrimptonが出てるのを発見した。
56DESIGNのライディングシューズ
靴ひもがオフセットになっているのはシフトペダルに干渉しないように、ではあるが、もちろん、見た目の面白さもねらっている。
DUCATIのブースにあったサイドゴアブーツ
バイクブーツでサイドゴアは珍しい。だって、ゴムの部分がエンジンにすれる。
これは、PMJというところに展示してあったイタリア製のバイク用デニムだそうである。内側の構造を見せるために切ってあるのだろうけれど、このダメージド感がいいなと思った。
ことしあたりの流れを見ていると、いよいよキャンギャルの存在は絶滅危惧種に指定されそう。観に行く側も確かに「もういいんじゃないの」って気持ちになっている。展示が洗練されてきたともいえるし、猥雑さがなくなっておとなしくなったともいえる。
走りとスピードが、イコール、バイクのテーマであったころは、キャンギャルとバイクはその危険さにおいて同質だった。だけど、「それじゃないから」ってなったときに、バイクは茶道具みたいなものになったんだろうと思う。文琳の茶入れとか、卵手の茶碗とか、そういうものを見せ合うように、バイクを見せ合っている。そういえば、武将が茶さじを削りだしている姿は、キャブレターのニードルを削っている姿と似てる気がする。