『NO SMOKING』観ました

 細野晴臣という人は、もちろん、YMOで世界的に売れたので、それで、国際的に有名なのはいうまでもないのだけれど、それ以前、『トロピカル・ダンディー』『泰安洋行』のころから、海外で熱烈に支持する人がいた。

北京ダック

北京ダック

Chow Chow Dog

Chow Chow Dog

 今は、音楽から流通のわずらわしさがなくなって、ネットで時間も空間も超えて、いろんな音楽が聴ける時代なので、最近では、竹内まりやの「プラスティック・ラブ」が、youtubeで2400万回も再生されるなど、わたしたちにとっては懐かしい音楽が海外で突発的にブームになったりしている。
 そういう流れのきっかけなのか、ともかくかなり上流のほうに、ソフィア・コッポラが監督した映画『ロスト・イン・トランスレーション』にはっぴぃえんどの「風をあつめて」が使われていたことがあるらしく、あの曲は、日本語のまま海外でカバーされたりしている。
 プリシラ・アーンは大好きなんだけど、来日したとき、日韓関係がかなり悪い時期で、それでも、今より悪くはなかったと思うものの、彼女は韓国系アメリカ人だから、あんまり大々的なプロモーションができなかったみたいな感触だった。ジブリのテーマソングなども歌ってたが。

風をあつめて

風をあつめて

 はっぴぃえんど→トロピカル・ダンディー→YMOっていう流れが、頭の中でぜんぜんつながらなかったんだけど、今回こうやって映画でとおして観てみるとヴィジュアルはそのつど全く違ってるんだけど、音楽は何となくヴィジュアルほどころころ変わってるってわけじゃないんだと気が付いた。
 これはこの映画でも名前が挙がってたけど、細野晴臣の音楽的ルーツはバッファロー・スプリングフィールドらしいね。

 最近の細野晴臣アメリカやイギリスでのライブの様子が流れてたんだけど、シンプルにそこに近づいている気がした。音楽で人を楽しませる秘密を知ってるんだと思う。
 だから、平気で歳食って、平気でタバコ吸って、ニューヨークとかブライトンとかで演奏してるんだと思う。タバコは必要らしいね。「自由にふれるとワクワクしてくる」と言っていた。そういう「ワクワク」のそばにいたいよ。

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NO SMOKING