なぜトイレットペーパーなのか

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平塚駅

 新コロナウィルス騒ぎでトイレットペーパーを買い占め騒ぎが起きていることに驚いている。
 1970年代のオイルショックのときも、トイレットペーパーだった。あの時の人とは違う人だよね?。あの時でも、石油がなくなりそうって時に、なぜトイレットペーパーだったのか、その理屈はわかったようでわからない。
 今回の新コロナウィルス騒ぎで、マスク買い占めは、まだしもその気持ちはわかる。でも、トイレットペーパーは?。同じ紙だから?。
 でも、世の中、紙でできてるものは他にもいっぱいあるよね。ティッシュペーパー、紙おむつ、紙パック、雑誌、新聞、etc.。
 トイレットペーパーは、絶対必要だから?。そんなことないよね。いざとなったら一昔前のインド人みたいに、手に水をつけてピチャピチャってやればいい。かえってその方が清潔という説もある。
 石油危機でも、新コロナウィルスでも、パニックが起きれば、かならずトイレットペーパーっていうのにちょっと驚いてる。しかも、日本だけでなくオーストラリアでも、日本以上のパニックらしい。
 で、気がついちゃったんだけど、これって要するに、神経脅迫症だよね。
 排泄って、子供が親から分離するごく原初の行為なんです。生まれた最初は、オムツに平気でうんこしてる。自分のうんこは自分で始末しなきゃいけないというのが、親離れするごく原初の段階なんだ。いったんオムツ離れしたのに、またお漏らしが始まっちゃう子供もいる。ストレスが原因らしいけど、排泄って実は、子供にとってはけっこう大事業だったんだ。
 何かパニックがあると、トイレットペーパー買い占めちゃう人は、その辺まで幼児退行しちゃってるんだとおもう。たぶん、自分でも気がつかない意識の深いところで、こどもの頃の排泄の不安が刺激されるんだと思う。
 じゃなきゃ、石油がなくなっても、マスクがなくなっても、トイレットペーパーって、どう考えてもおかしいもん。昨日、ドラッグストアに立ち寄ったけど、普通にあったよ。

 もうひとつ、ぞっとしたのは

www.huffingtonpost.jp

もし、中国が新型コロナ感染を『日本肺炎』と呼んだとしても、だから何なんだよ?。
 こんなデマに接すると、関東大震災のときに、「不逞鮮人が井戸に毒を入れている」というデマを信じて、見境なく他者を虐殺した、当時の日本人の顔を見る気がする。実際には、日本人が日本人を殺した例もあり、志賀直哉がその一人に遭遇している。
 この事件も南京大虐殺も嘘だという連中がいるんだけれど、こういうパニックのパターンを見せられると、戦争も、関東大震災も、はるかにひどいストレスなんだから、たぶん、やったんだろうな。