志村けんさんの亡くなった日が感染のピークだった

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中上健次

 以下の文章で言いたいことをまずまとめると、
1、日本の感染のピークは3月末だった。
2、スウェーデンと日本のモビリティ指数の縮小率はほぼ同じ。
3、そのスウェーデンより日本の方が遥かに多くコロナに触れてるはず。
4、だとすれば、スウェーデンより日本の方が集団免疫に近づいているはずでそう言う報告もある。
5、だから、自粛しすぎていがみ合うのはやめようね。
 ってことです。

 めでたく非常事態宣言が解除されたわけだけれど、そして、途方に暮れる。で、どうすんの?。
 これは、そもそもこのパンデミックが始まったころからの疑問だったが、日本ではなぜか死者がすくない。感染者が少ないのは、検査の数がちがうので比較できないが、死者のすくなさをみるかぎり、新型コロナウィルスは、日本ではたいしたことなかったと、この時点ではそういってもまちがってないみたい。
 最初は中国から始まった。そして、それが、イランとイタリアで猛威を振るった。イランとイタリアは、まるで違う。イスラムカトリック、陰と陽、アメリカから経済制裁を受けている国とG7の一員。
 共通点をあげるとすれば、かたや元ペルシャ帝国、かたや元ローマ帝国の古い歴史をもっていて、そして、シルクロードでつながっていた。
 いまでいう一帯一路で、どうやら、中国で発生したコロナウィルスがシルクロードを伝って伝播したみたいだと、池上彰さんがいってました。
 でも、だとしたら、シルクロードの東の端、日本でなぜこんななの?。非常事態宣言を出そうか出すまいかと迷っている時期に、中国人は国中にあふれてた。鎌倉で着物着てるのはたいがい中国人だった。正確な数はしらないが、イランやイタリアよりたぶん中国人がいっぱいいたと思うんだ。
 それで、気になる発表があった。それは、実は日本での感染のピークは3月末ごろだったという。

agora-web.jp

 志村けんさんが亡くなったのがちょうど3月29日で、あの時がピークだったことになる。非常事態宣言が出された4月7日にはもう下り坂になってきていた。
 非常事態宣言が無意味だったとは言わない。むしろ、それ以前の学校の一斉休校(2月27日)、美術館、映画館の休館(3月1日)なんかが効いていたんだと思う。
 でも、志村けんさんが死ぬ前までは、みんなのんきに飲み歩いてたからね。マジで死ぬんだってなって、本気で自粛し始めたのはあのあたりだったと思う。
 非常事態宣言が解除されて、またぼちぼち感染者が増えているみたいなんだけど、コロナウィルスは無くなることはないんだから、医療崩壊をまねかなければそれで問題ないという事でしょう。
 それと、もう一つ気になった記事は、以下のふたつ。

gendai.ismedia.jp

media.moneyforward.com

 ご存じの通り、世界でただ一国、スウェーデンだけが集団免疫といコロナ対策をとっている。
 これは、ワクチンが開発されていない現状では、実は、最適解であるのは確かなんだ。
 経済活動を停止して、感染数をゼロにしたとしても、また経済活動が始まれば、感染数は増えるに決まってるし、経済活動を停止したままでは、コロナじゃなくても死ぬんだし。
 ただ、集団免疫を獲得するまでに、どれくらいの被害が出るかがこわい。正しいとわかっていても、目前の被害が甚大になれば、批判は政府に向くわけだから、国民の民度が高く、政治に信頼がなければできない施策であるわけ。
 そこは、さすが音に聞こえた北欧って感じ。
 ところが、2つ目の記事を見ると、そのスウェーデンと日本は、Googleがアプリの位置情報などから算出したモビリティー指数の縮小率がほとんど同じだったということだそうです。
 日本は法律上ロックダウンとかできないから、自粛してるだけなんだけど、日本の自粛とスウェーデンの集団免疫対策は、人の移動を抑制する度合いという観点からはほぼいっしょだってことだそうです。
 でも、日本の方が人が全然死んでないじゃない?。最初の話に戻ると、日本の方がスウェーデンよりはるかに中国人にふれてるはずなのですよ。
 気になる記事がもう一つある。
www.newsweekjapan.jp

 このコリン・ジョイスってひとは、ニューズウイークの日本版にずっとコラムを寄せてくれている、日本にも長く住んでいた人で、日本のことはよく知っている。
 そのひとが、ロンドンと東京なら東京でコロナ感染が大爆発するって思ったそうなんだ。無理もない。あの満員電車。病気でも仕事を休まないし、暖房効かせすぎで換気しないし。ところが事実は逆だった。
 そう考えてくると、自然にこんな考えが浮かんでくる。
「日本人ってもう集団検疫を獲得してんじゃね?」
 そう思うのは素人だけではないようで、京大の上久保靖彦教授って人がこんなことを発表した。

news.yahoo.co.jp

 これぞ真実だというつもりはないし、言う資格もないのだけれど、100年前に発生したインフルエンザがいまだになくならないように、今度の新コロナウイルスもなくなることはない。長い目で見れば集団免疫を目指していくしかない。一方で、経済活動が萎縮すれば、そちらで死者を出すおそれもある。言い換えれば自粛も人を殺す恐れがあるのだから、そのバランスを考えつつ、ソーシャルディスタンスと咳エチケットを守る程度で、感染しても重症の人以外は隔離せず、普通の生活を始めるのが正しいみたいですね。いまのところ。