入管問題を扱ったドキュメンタリー映画『牛久』ってのがあったそうだ。気がついたら配信が終わっていて残念。ぜひまた公開してほしい。
ちなみに毎日新聞の記事に関するはてぶコメントにはがっかりさせられる。日本人の島国根性は、しかし、イギリスだって島国なんだし、日本でも奈良時代、鎌倉時代、安土桃山時代、明治初期とか、国際的に開かれていた時代もあったので、今の日本人がせせこましいのか。それとも一部の人だけなのか。
とりあえず「不法滞在」について一言しておくと、その「不法」の部分が入管の匙加減ひとつなのが国会でも問題になっている。しかし、目の前で人権蹂躙を目にしているのに、なんでそんな役人の犬みたいな発言ができるのか不思議でたまらない。さらに言えば、前にも書いたが、日本の入管のあり方は、10年も前から国連で問題視されていて、国際的にいえば入管の方こそ違法の疑いが濃い。
「入管批判してる奴でも自分の家に住ませないだろう」とか、子供かよ。ただ、サヘル・ローズさんの話だと住ませてくれたおばさんがいたそうだ。そういう話を聞くとホッとする。
そういう発言の裏には、なんかいまだに日本が先進国だという上から目線があるのだろう。とっくにすべり落ちてるし、これからさらに下降していく気配だし、問題は、この今の難民政策は、その墜落にさらに加速度をつけることになるってこと。日本のブランドイメージという意味からも、外交政策という意味からも、日本の国際的発言力を損なわせる、というより品位が疑われることになるだろう。
いまの難民に対する態度が、日本の国政的な地位を低下させ、国際的な孤立を招くことを気にもしないほど、今の政権は傲慢だと言えるだろう(国連で名指しされてんのよ)。その傲慢は度を超えている。バカというべきレベルだろう。
なのに、それを批判するどころか、入管を擁護してるコメントばかりとは。五・一五事件の時に軍部をもてはやした日本人ってこの感じだったんだろうな。