アメリカ人はデブ、日本人は発達障害

 私は映画が好きでわりとよく観てる方かと思う。
 ドキュメンタリーとかもよく観る。「ドキュメンタリーはウソをつく」ってことは、森達也の言う通り、あると思います。
 でも、昨日書いたように、OASISの野外ライブを撮ったドキュメンタリーでノエル・ギャラガーが着ていたセーターがまさに今年の流行だよなんてことはウソとかなんとかでありようがない。偶然に写ってただけだから。
 それと同じ体験を前にもしたことがある。それは、1958年のニューポート・ジャズ・フェスティバルを記録したドキュメンタリーで、ヨットレースにかこつけてジャズフェスティバルを記録したって印象があった。そうやってスポンサーを説き伏せたように見えた。
 セロニアス・モンクサッチモが出演したフェスそのものももちろんよかったのだけれども、今言いたいのはそのことではなくて、そのフェスに来ていた観客にひとりもデブがいなかったってことなのである。映画を見てもらえれば一目瞭然です。議論の余地はない。


www.youtube.com

 ところが、アメリカは今や肥満大国です。「ヒスパニック:47.0%、黒人:46.8%、白人:37.9%、アジア系:12.7%」って肥満率だそうです。
www.kenkyusha.co.jp
 
 じゃあ、この四半世紀に何が起こったのですか?。アメリカが豊かになった?。「ヒスパニック:47.0%、黒人:46.8%」ですよ。貧困層の方が肥満になってませんか?。そうでなくても、ベトナム戦争以前、第二次世界大戦以降のアメリカは世界でいちばん豊かだったでしょう。
 「科学的根拠」ってことを言い出す人がいるんですよ。先日の『食の安全を守る人々』にもそう言う人が出てきました。科学的根拠を盾に進化論を否定する人たちもいるんですよ。
 話を戻すと、アメリカの異常な肥満率は、食肉の品種改良と無縁ではないと私は思いますね。アメリカの食用鶏は、自力で立つこともできない。


www.youtube.com

 で、バカバカしいのは、ここから展開が予測されそうな議論は、世界ではもうとっくにされ尽くしていて、アメリカでは、オバマ時代に、いわゆるモンサント保護法は撤廃されたし、オーガニックマーケットが広がりを見せている事実があるのに、日本ではそれに逆行して、グリサホートの残留率が緩和されようとしていることです。

www.nikkei.com

 ラウンドアップその他の農薬被害をめぐる訴訟で、バイエル社は「最大109億ドル(約1兆1600億円)」の和解金を支払うことになった。もう結論が出てるんです。 
 それを日本でまた繰り返そうとしているのはなぜかといえば、TPP狙いでしょう。日本で認可されたとなれば、TPP参加の他の国でも売れる可能性が高い。もし、アメリカやヨーロッパ諸国のように、法の正義が確かな国ならば、同じ結論になるでしょう。でも、ご存知のように日本では警察庁長官が総理大臣に忖度してレイプ犯を逃す。そう言う国なら、有害な農薬も売り続けられる可能性があると踏んでいるわけです。
 で、現に自公政権はグリサホートの含有率緩和に舵を切ったわけなので、彼らの読みは当たってたわけです。

www.environmental-neuroscience.info

 不気味なことに、というより、当然の帰結として、上のような事態になっています。グリサホートの使用量の増加と、発達障害児童の増加がリンクしています。
 初めに戻りますけど、1958年のニューポートジャズフェスティバルには、肥満のアメリカ人なんてほとんどいない。ところが、それから63年後の今日、アメリカは肥満大国です。たとえば、70年代の日本に、発達障害の子ってどれくらいいましたか?。
 自分たちの子供をどうするつもり?。私は子どもがいないから、あなたたちの子供がどうなろうが知らないけど、日本で、オーガニックがどうのこうのというと、オカルト扱いされるらしい。
 私に言わせれば、英霊だの題目だののほうがよっぽどオカルトだけどね(笑)。