ロシアがウクライナの発電所を狙い撃ちし始めた。非戦闘員しかいない、戦場でない場所を砲撃することは、非難されるだろう。
クリミアの橋が落とされたことに対する報復を理由にしている。それが通るかというと、確かに「対テロ戦争」は、子ブッシュが言い出したことだが、あの時も、一応、大量破壊兵器があることになっていた。ウソでも軍事的な言い訳があった。
無差別爆撃については、過去には、日本軍の重慶、スペイン内戦のゲルニカ、これらはやった側に倫理観がなかったと思われる。ドレスデン、東京は、戦争の末期だった。広島、長崎は一応軍事拠点を狙っているが、それにしては規模が不釣り合いで、最後通牒を突きつけた後の一押しという意味合いが強い。
今回のウクライナの発電所は、ウクライナ国内の戦意をくじきたい訳で、つまり、戦争を終わらせたい訳だろう。戦争を終わらせたいなら、先にそう言わないと。これで逆に国際社会で不利になっただろう。
戦争を終わらせたいと思ってるということは、ロシアが負けてるってことで、局面を打開する戦略がこれだとすると、この先、ロシア有利に転換する軍事的なシナリオを、ロシアが持っていないことを意味してるだろう。
どの辺で戦争が終わるかだけど、併合された4州を取り戻す、クリミアを奪還する、もしくは、プーチン政権が瓦解する、あるいは、プーチンが死ぬ。
戦争を長引かせたくないので、ウクライナ支援と同時に、ロシアの国内工作もしたいところなんだろうが。どっちにしても、もうロシアが負けるまでこの戦争は終わらない。ロシアはもう国際社会を敵に回しているから。
トランプがイランとの関係をぐちゃぐちゃにしたのが痛かった。今からでもイランとの関係を修復する方がいいと思う。バイデン政権なんだからできる気がするが、どうなんだろう。