サントリー美術館

 サントリー美術館で嫌な思いをしたので書くのだ。こういうのはあまり書がないけど、嫌なことってのは単純に書きやすい。しばらく書いてなかったのでこういうので始めるのもどうかと思うがちょっとショックだったので書いておくことにした。どうせ大して読んでないし。
 京都の智積院の名品展で、撮影禁止だった。そりゃまあ別にフツーなんだけれども、6Fにフォトスポットがありますってことだったので、カメラを携行しました。そりゃそうでしょう?。1Fが入口、2F、3Fが展示室、6Fがフォトスポットなら携行するでしょう。
 いつも通り手首にストラップをつけてカメラをぶら下げてました。3Fの展示室を過ぎ、2Fの展示室に入ると、係の人が来て、
「カメラは持ち込み禁止ですので・・・」
というわけ。一瞬何を言われてるのかわからなかった。
 まず、そもそも撮影禁止ではあるけど持ち込み禁止ではないわけ。持ち込み禁止なら1Fで止められるでしょ。

 まあでも、持ち込み禁止って言うなら、しょうがないんでそいつにカメラを渡そうとしたわけ。そしたら、受け取ろうとしない。
 「ポケットに入れてください」って言うわけ。じゃあ、持ち込み許可してるじゃねえか。そもそも、持ち込み禁止ではないものをてめえの判断で勝手に持ち込み禁止って言って、それに従おうとしたら、預かるのはめんどくさいのか、持っといてくださいって。
 あのさ、手首にぶら下げてる時点で、撮影しませんって言う意思表示なのよ。盗撮する気があったらいくらでも方法あるだろ?。ポケットに入れてる方がむしろ盗撮できるだろ?。
 あの男がなぜあんなことを言ったのか訳がわからないけど、六本木のど真ん中のサントリー美術館でそれっていうのがけっこう衝撃で、この手の人間がこれから増えていくんだろうなって気がした。
 てめえの快不快で勝手にルールを書き換えて、仕方なくそれに従おうとすると、すぐに手のひらを返して、じゃあ持ってろって。口調が丁寧なだけでやってることは「ヤカラ」だから。
 何がショックだったのかあまり美術館に行かない人はわからないかも知れない。こういう小役人めいたことの真逆なものを求めて美術館に行っているつもりだったので。
 サントリー美術館はこういう方向になっていくのかもしれない。六本木って場所が、何て言うのかな、日本のスノッブのメッカになりつつあるのかもしれない。