『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』ネタバレ

 スカーレット・ヨハンソンは『マリッジ・ストーリー』か『ジョジョ・ラビット』のどちらかで2019年のアカデミー賞を獲るだろうと目されていた。アカデミー賞ではありがちなことだけれど、そういうと、結果的に無冠に終わったりする。
 しかし、あの年にスカーレット・ヨハンソンって女優が飛躍したのは間違いないのではないか。そのあと『アステロイド・シティ』が来て、今回のこれは、もうスカーレット・ヨハンソンなかりせば成立しない、極上のコメディになっている。美人すぎて可笑しいって域に達している。本人もノリに乗ってる。
 チャニング・テイタムとの、美女と野獣テイストの組み合わせも良い。誠実を通り越して愚直って感じ。お互いの存在感を引き立てあってるキャスティングが上手い。
 アポロ11号の月面着陸が、フェイク映像なんじゃないかっていう、都市伝説っていうか、吞み話のネタみたいのは昔からあったわけだが、それを大真面目に映画にしてみせるっていうオシャレさ。
 ネタバレと言いつつ、さすがにこのオチは言わないくらいの分別はあります。あれが伏線だったとは。ウディ・ハレルソンパンチラインには笑ってしまいました。そのオチのためにここまで大規模な映画を作るってのが大人の遊びですよね。NASAも全力で協力してるそうです。

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