大阪市立美術館で日本国宝展がやってて、たぶん万博関連で気合いが入ってるのか、なかなか名品揃い。
GWは避けたかったのだけれど、合間の平日だし大丈夫かと思って出かけた。
確かに、東京のゴッホ展とかに比べれば混んでないとも言えるが、何というか奇妙な混み方をしていて、漢委奴国王の金印にだけものすごい行列ができてて、展示会場の出口付近に展示しているのに入り口の前からその金印のためだけの行列が展示会場を貫いてるって状況なのだ。
あんなもん行列してまで見るものとも思わないので、「じゃ、いいっす」って人は並ばずに入れる。
だって、狩野永徳とか雪舟とか長谷川久蔵とか、それは他でも見られるかもしれないけど、四天王寺所蔵の七星剣と丙子林椒剣とか並ばずに見られる。
それぞれの価値観だからとやかく言わないけど、並んでるおっさんのひとりに「おまえは何で並んでないんだ」と絡まれた。
「これは金印の行列で、私は金印を見ないんです」と、これ以上ない説明を2回したが理解できないらしくまだ絡んできたので、これもう少し続くようだとなかなか面白い見せ物になるところだったが、美術館の方が間に入って止めてくれた。
たぶん自分が何の行列に並んでるかも分かってないで並んでたんだと思う。この前のエスカレーターの列もそうだけど、何で行列イコール正義だと思い込んでんの?。
混んでる美術館ではよくあることだけど「順路通りでなくていいので空いてるところから見てください」ってアナウンスしてるのに、絶対入り口付近に溜まるのな。
二列に並んでくださいってキャンペーンしてるのに片側に並ぶのとまったく同じ構図。
GWの美術館って結局こういうことなんだよな。漢委奴国王の金印って2.2cmx2.2cmの金の塊ですけどね。万博の月の石と同じなんだろうなあ。
というわけで、並ぶ人と並ばない人にはっきり可視化されてたのが面白かった。
