ベルナール・ビュフェ

 中之島香雪美術館で、ベルナール・ビュフェの展覧会が開かれている。~2025.12.14。
 ベルナール・ビュフェは、私の頭の中では、佐伯祐三につながるので、大阪でこれが開催されるのは実に似つかわしい。
 たまたまなのか知らないが、今週放送された「なんでも鑑定団」で、ドン・小西がベルナール・ビュフェの油絵を持ち込んでいて、その評価額が3000万円だったんだけど、たしかに、700万円で買った絵が3000万円なんだからそんなもんかとも思うが、億を超えるのかなと思って見ていたので拍子抜けした。
 ベルナール・ビュフェは、アメリカのアンディ・ウォーホル、イギリスのデイヴィッド・ホックニーと並んで、フランスのあの時代のスター画家だったはずだ。
 私はベルナール・ビュフェが大好きで、今回の展覧会もただただ素晴らしいと思うだけ。今回の展覧会に主に作品を提供しているベルナール・ビュフェ美術館にも訪ねたことがある。
 ベルナール・ビュフェの個人美術館があるのは世界で日本だけで、岡野喜一郎という熱心なコレクターによって設立された。ベルナール・ビュフェ自身も何度か来訪したことがあり、彼自身のキュレーションによる展覧会も開かれたことがあり、それを再現した展覧会はすばらしいものだった。
 というわけで、ベルナール・ビュフェが本国フランスより日本での方が人気があることは知っていた。しかし、そんなことはどうでもいいし。正直言って、フランスでの評価なんて気にしてもいなかった。彼の時代にはアートの中心地はもうとっくにニューヨークに移っていた。それに現に売れてはいたんだし。ゴッホみたいに極貧ってわけじゃない。で、気にしてなかった。文句なしにいい画家だし。それだけは疑いようがない。
 で、彼の死後に、彼がごみ袋をかぶって自死したのをネタにしたひどいタイトルの評伝が出たときも、少々ジョークがきつすぎるのではないかと眉をひそめただけだった。
 しかし、どうも、日本での方が人気がある、とかいうレベルではなく、フランスでは「叩かれている」に近い状況だったのかもしれない。
 そう聞いてもまだ実感がわかない。「はぁ?」って感じ。叩かれていた理由を検索してみてもほとんどよくわからない。単に飽きられたってだけなのかなぁ。
 個人的にはいつ観ても見飽きることがない。戦後のフランスの画家のなかで知ってるのはこの人くらいだし、20世紀を代表する画家のひとりだと思う。

www.kosetsu-museum.or.jp

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