三寺詣りの翌日

knockeye2005-01-16

ツーレポの頁にある「三寺詣り」を参照しても、「三寺詣り」については何も分からない。予備知識なしで現地に行って、分かるのはだいたいあの程度で、しかもそれで困らない。訪れる人の目当ては、町中に並ぶ巨大な雪像蝋燭と、瀬戸川沿いの千本ろうそくを供養する和服のお嬢さんたちである。あのお嬢さんたちは、ぶっちゃけ、「やらせ」である。モデルは何ヶ月か前から公募されるらしい。すごい数のカメラマンが群がっていて、私など雨のせいもあり、入り込めなかった。
「そもそも」に言及すると、浄土真宗では親鸞聖人のご命日に遺徳を忍んで、ご法話を聴聞する。これを報恩講と呼んでいる。古川町には、本願寺派真宗寺院が三つあり、この三寺の報恩講をまわってお参りしたのが、はじまりらしい。
そういうちょっと抹香臭い由来があるのだけれど、まだ正月気分のころでもあるし、若い善男善女には、絶好の出会いの場であったらしい。娘さんたちは着飾って歩いたことだろう。「嫁を探しに三寺詣り・・・」という言葉も残っているそうだ。落ち着いた中にも華やいで、気分の浮き立つようなのにもちゃんと歴史の裏付けがあった。
着物を着て歩いている娘さんたちを、お年寄りが目を細めて見ている姿にも、なんとなく懐かしさが感じられる。


こんな具合に、町中に雪のろうそくが並ぶ。三嶋屋という和蝋燭屋さんが、大きなろうそくを寄進したのが始まりと聞いている。

点火。

親鸞聖人の命日なので、土日に繰り上げとかはしないらしい。今年は、せっかくの土曜日だったのに、雨にたたられてしまった。三日前にはものすごい大雪だったのにである。まことに龍力不思議である。と、仏教的にしめてみたが、要するに天気はままならない。

今回、チャリティーお茶会というのがやっていたので、ちょっと立ちよったが、これが旨かった。おまんじゅうに柚子の皮を載せて蒸したものだそうだ。この辺の名産かと思ったが、そうじゃなくて思いつきで創ってみたものだそうだ。能登半島の方に「ゆべし」という音に聞こえた名物があるが、これが「?」という味。あれは、酒の肴にもしようかというものなのだそうで、甘党の私には味が分からないものらしい。私が「ゆべし」に期待していたのは、このおまんじゅうのような味だった。

去年の台風で鉄橋が落ちてしまい、古川〜猪谷間は電車が通っていない。跨線橋から見下ろすと、線路がここで雪に埋もれて、遙か彼方まで雪の道が続いていた。除雪をしなければたちまち雪に埋もれてしまう。

川に扇状に雪が落ちているのは、小さな門を開いてそこから雪を捨てるからである。