『シン・ウルトラマン』

初日に観る『シン・ウルトラマン』。 庵野秀明は『シン・エヴァンゲリオン』よりはるかに楽しんでる。たぶん、エヴァとウルトラマンとでは当然ながら庵野秀明のスタンスが違う。シンプルにウルトラマンのファンとして楽しんでいると見える。驚いたことに三木…

『証言モーヲタ 〜彼らが熱く狂っていた時代』

証言モーヲタ ~彼らが熱く狂っていた時代~作者:吉田豪白夜書房Amazon 映画『あの頃。』は関西のモーヲタだったけど、この本は東京のモーヲタだった人々をほぼ網羅的に取り上げたインタビュー集で、これがこういうインタビュー形式の小説だったとしたら名作…

くじ引き民主主義

くじ引き民主主義について東浩紀がYouTubeで話していた。政治家を選ぶ制度としての選挙が行き詰まっているのは誰の目にも明らかなのに、日本人はいつまでも古い制度を変えられない。フランスではくじ引き民主主義がとっくに実用段階に入っている。日本人は本…

モディリアーニ展 大阪中之島美術館

《髪をほどいて横たわる裸婦》アメデオ・モディリアーニhttps://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/20220504/20220504000111_original.jpg 今年2月に開館した大阪中之島美術館で初の特別展となるモディリアーニ展に行ってきた。中之島美術…

ロシアの反体制 東浩紀+上田洋子

ロシアのリベラルメディアについての情報。www.youtube.com

日本語脳、養老孟司、『愛なのに』の更なるネタバレ

養老孟司が日本語脳について話しているYouTubeを見た。 ひとつの文字にふたつ以上の訓みが存在する言語は世界に例がないと、言われてみれば確かにそうかもしれない。そのために日本人の言語脳には独特のクセができたという。 それで思い当たったんだけど、あ…

『愛なのに』、『猫は逃げた』、『白い牛のバラッド』ネタバレあり

『街の上で』の今泉力哉監督と『アルプススタンドのはしの方』の城定秀夫監督が互いの脚本を交換して監督した2作。 『愛なのに』が今泉力哉が脚本、城定秀夫監督、『猫は逃げた』が城定秀夫脚本、今泉力哉監督。気をつけてないとどっちがどっちかわからなく…

吉田健一展

吉田健一展 神奈川近代文学館にて 横浜には吉田直展ではなく、どちらかというと神奈川近代文学館で開催されている吉田健一展が目当てだった。 吉田健一については文庫で手に入るくらいのものはほぼ読んだが、悪い癖としか言いようがない癖で、6編の長編小説…

吉田直 -今宵きりの光景- 岩崎ミュージアム

横浜に用事があったついでにこの展覧会に立ち寄った。吉田直(よしだなおし)と訓む。検索すると同じ漢字の小説家がでてきたので、小説も書くのかなと思ったけどちがうひとみたい。 展覧会はコロナ禍でだいぶ延期したみたいで、その間にとったYouTubeがあっ…

『クラム』

crumb2022.com 1994年のこの映画がなぜ急に公開されることになったか、とにかくすごく面白い。 画廊主の話によると、ロバート・クラムは現代のブリューゲルにして、 ピーテル・ブリューゲル《聖アントニウスの誘惑》現代のゴヤ、 我が子を食うサチュルヌスま…

箱根彫刻の森美術館の桜、宮城野早川堤の桜

高村光太郎《みちのく》https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/20220409/20220409230004_original.jpg 秦野の淡墨桜のときに、うっかり「桜が里に降りてきた」と書いてしまったが、あの表現は紅葉の時に言うものを誤用したのだった。桜…

千原ジュニアの『東大全共闘vs.三島由紀夫』

千原ジュニアがコロナ休みの間に『東大全共闘vs.三島由紀夫』を観たそうだ。 あの映画で印象的な登場人物のひとりに、小さな子を小脇に抱えて、三島由紀夫にくってかかる学生がいる。 「つまんねえから帰るわ」 と途中で退席するのだが、映画の後半で再び登…

ウィル・スミスのビンタ事件について

今更なんだけど、ウィル・スミスがアカデミー賞受賞式でやらかした事件について。 他で誰も言ってないので、ひとこと不確かな情報を付け加えておく。 アカデミー賞の式典で、自分の奥さんの髪型をネタにした司会者を殴った、ウィル・スミスの行動の是非につ…

秦野の淡墨桜

そろそろ桜が里に降りてきたというのか、歩いていてもそこここに桜が咲いているのを見かけるようになりました。 Googleマップの活用法として、「桜」と検索すると、近所の桜の名所が出てくるし、最新の投稿写真を見れば、満開かそうでないかも分かります。 …

ジャンフランコ・ロージ監督の『国境の夜想曲』

『海は燃えている』で、難民が続々と押し寄せるイタリア最南端のランペドゥーサ島を描いたジャンフランコ・ロージ監督が、シリア、イラク、レバノン、クルディスタンの国境の夜を淡々と写した。3年間をかけて80時間カメラを回した。3年間で80時間はけして長…

東京モーターサイクルショーで賀曽利隆

東京モーターサイクルショーに行ってきました。 コロナ禍になってからあんなに混雑してる場所は初めてかも。特に4大メーカーのサイトは入場制限をしているために、そこに並ぶ列はかえって混雑するという。なかなか不自由でした。 ただ、全てを帳消しにするラ…

春めき桜

一ノ堰ハラネの春めき桜 河津桜、玉縄桜に続き、今週は春めき桜を、足柄のJAかながわ西湘の福沢総合選果場に観に行った。 JAかながわ西湘福沢総合選果場 もし京都ならこのプレハブの代わりに古寺名刹が建っているだろう。逆に、富山や信州なら、遠くに立山連…

大船フラワーセンターの玉縄桜

玉縄桜 大船フラワーセンターに桜を観に行った。実は、その後、ダミアン・ハーストの桜に回った。 ここの築山にあったはずの啓翁桜を観に行ったつもりだったが、それはなくなって、代わりに玉縄桜てふ、聞きなれない桜が咲いていた。 フラワーセンターの説明…

『燃えよ剣』に出てたフランス人

原田眞人監督の『燃えよ剣』は、岡田准一の土方歳三が五稜郭でフランス人に顛末を語るていをとっている。 あのフランス人の写真があったよなぁと思いながら、なかなか見つからずに取り紛れてしまったが、ひょんなことから出てきたので、紹介したい。「写楽」…

ダミアン・ハースト 桜 観ました

国立新美術館の会場奥で見られるこのインタビューは示唆に富んで面白い。YouTubeにもあるので紹介したい。字幕が出ない場合、画面右上の「cc」というとこを押してください。www.youtube.com まずは現代の芸術家にとって絵を描く「リスク」について。 2012年…

『香川1区』

大島新監督 『なぜ君は総理大臣になれないのか』の続編で、去年の総選挙、小川淳也の選挙区、香川1区の選挙戦をレポートした。 『なぜ君は総理大臣になれないのか』公開の翌年ということもあり、同じ選挙区で長年競っている平井卓也デジタル庁担当大臣の不適…

西平畑公園の河津桜

河津桜はたぶん南関東あたりではいちばん早く春を告げる。3月6日なのにもう満開を迎えている。例年、桜まつりで盛り上げるが、今年はコロナでひっそりやってるようだ。ただ、結局、すごい人出、いい天気で。 私もしばらく来ていなかった。このコロナ禍の2年…

『牛久』

3月18日まであつぎのえいがかんkikiで『牛久』が公開中。www.ushikufilm.com 日本政府が現在進行形で行なっている国家犯罪の中継映像。 おぞましいのは、入管側が記録のために残している映像がいちばん暴力的であること。これなら公開してもいいかと入管が判…

『ダーク・ウォーターズ』

『ダーク・ウォーターズ』は、単にアメリカ映画だけでなく、アメリカ社会の良心と勇気を身に染みて思い知らされる、「傑作」などという言葉でさえ薄っぺらに感じられる、胸に響く映画だった。 『ダーク・ウォーターズ』は、デュポン社が40年間も隠蔽してきた…

アーティゾン美術館 はじまりから、いま。1952-2022

アーティゾン美術館 はじまりから、いま。1952-2022 アーティゾン美術館にいってきました。 《腕を組んですわるサルタンバンク》パブロ・ピカソ ピカソはその頃付き合っていた女性で画風が変わったとか言われる。しかし、逆に画風の変化に伴って、女の趣味が…

Siriにkindleを読ませる

「設定」→「アクセシビリティ」→「読み上げコンテンツ」→「読み上げコントローラ」をオンにして「コントローラを表示」してkindleを読ませている。 そうすると、イヤホンでkindleが聞ける。 が、Siriが日本語が下手で、「公正」を「きみまさ」と読む。 一応…

『発酵する民』

この手のドキュメンタリー映画だと、途中で席を立つ人がいる。しかし、映画の冒頭の献辞に「発酵とは、微生物による分解現象のうち、特に人間に役立つものを言う。そうでないものを腐敗という。」とあった。つまり、映画は十分に自覚的に仕掛けてきている。…

杏さゆり インタビュー by 吉田豪

杏さゆりの当時の話を聞いて驚いた。 100 MAGIC WORDS(CCCD)アーティスト:杏さゆりフォーライフミュージックAmazon

『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』

ウエス・アンダーソン監督の最新作は、雑誌文化へのオマージュでありレクイエムであり、そのパロディでもある。 紙の雑誌というものはどうやら滅びるらしいのだが、そんな終焉の時から振り返って考えてみると、日本からはついに世界中に読者を持つ雑誌は生ま…

『エッシャー通りの赤いポスト』

去年、ハリウッドデビューで話題になった園子温監督、ニコラス・ケイジ主演の映画『プリズナー・オブ・ゴーストランド』はひどかった。園子温監督はもう終わったのかと思った。しかし、水道橋博士のYouTubeで語っていたところによると、あの脚本は園子温監督…