2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『宮本から君へ』

宮本から君へ 「ラグビーの印象わるっ。」と思った。「タイミングわるっ」とも。 もっともこの映画はいま公開される予定ではなかった。ピエール瀧が出ているので、例の薬物事件がらみで公開が遅れたのだ。 役者がひとり薬物依存だったからといって何百人とい…

ドイツのドワーフたち

ザ・ジャーマン・ソウル―小人の国 (ストリートデザインファイル)作者: マークフィッシャー,都築響一,Marc Fischer,Enver Hirsch,David Lee,Markus Kiersztan,Diana Sheng Hsu,ディアナ・シェンシュー出版社/メーカー: アスペクト発売日: 2000/04メディア: ペ…

土曜日の夜の横浜美術館はおすすめ

今井俊満 ≪赤≫ 週末に夜遅くまで開けてくれている美術館が増えてきたが、横浜美術館もそのひとつ。今週末の27日(金)、28日(土)の2日間は、なんと21時まで特別開館します!(※入館は閉館の30分前まで)日中に比べて比較的ゆったり鑑賞できると思います。…

新井浩文の公判について、ささやかな異議申し立て

まず、このハフィントンポストの記事をリンクするので、あとでか先にか、とにかく読んでおいてほしい。www.huffingtonpost.jp 『100円の恋』『葛城事件』『その夜の侍』など、新井浩文はだいすきな役者さんなんだが、それでも曲庇するつもりはない。法に…

オランジュリー美術館展 ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

横浜美術館でこの展覧会が始まっている。ポール・ギョームのコレクション。 タイトルとポスターに使われているルノワールのピアノを弾く女性の絵だけを見るかぎり、ちょい保守的な展覧会なのかもと思いつつ訪ねたが、なかなか攻めた感じで、普段見られない絵…

バスキア展が始まりましたね

森アーツセンターギャラリーで、ジャン=ミシェル・バスキアの展覧会が始まった。日本初の大規模回顧展で、しかも、日本限定の展覧会、つまり、世界のどの美術館にも巡回しない、今回こっきりの展覧会。どういういきさつで実現したのか知らないけれど、ZO…

『ラスト・ムービースター(THE LAST MOVIE STAR)』観ました。

バート・レイノルズは、タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出演が決まっていたそうだが、果たせなかった。この映画、奇しくも彼自身をモデルにした映画だが、これが遺作になった。 あらすじは、バート・レイノルズ演じる老…

『昭和史』読みました

昭和史-1945 (平凡社ライブラリー) 作者: 半藤一利 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2009/06/10 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 125回 この商品を含むブログ (109件) を見る 半藤一利の『昭和史』を読んだ。 もっとかたい本かと思ったら、口述筆記な…

五島美術館「筆墨の躍動」と静嘉堂文庫美術館「入門 墨の美術」

伝 周文≪四季山水図屏風≫(左隻)伝 周文≪四季山水図屏風≫(右隻) 静嘉堂文庫美術館の、伝 周文≪四季山水図屏風≫は、三年がかりの修復後初公開であるそうだ。たぶんこれだけでも見に来る価値がある。 同じく、周文筆と伝来した≪山水図≫も修復後初公開。≪山…

ニューズウイーク日本版のキャロル・グラックとヤン・ヨンヒの文章が面白かった

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2019年9/24号[日本と韓国 悪いのはどちらか]出版社/メーカー: CCCメディアハウス発売日: 2019/09/18メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る ニューズウィーク日本版は、慰安婦問題について、偏りのない記事を積極的に…

「ジョアン・ジルベルトを探して」

「ジョアン・ジルベルトを探して」は、ボサノバの創始者(これについては昔『ヴィニシウス』という映画でヴィニシウス・ヂ・モライスがそうだと聞いていたが、モライスは、作詞家で、歌とギターはジョアン・ジルベルトだった。)のジョアン・ジルベルトを探…

コートルード美術館展

昨日、「円山応挙とコートルード美術館展」と題して書き始めて、円山応挙だけ書いて寝てしまったので、今日は、コートルード美術館展について書く。 といっても、何を書くということもないので、一緒にするつもりだったのであるが、寝てしまったのでしょうが…

円山応挙とコートルード美術館展

≪大石良雄図≫円山応挙 東京芸術大学大学美術館では、いま「円山応挙から京都画壇へ」という展覧会が開かれている。 円山応挙の展覧会でいえば、今でも思い出すのが、三井記念美術館が2010年に企画した大規模な回顧展で、所蔵の≪雪松図≫をはじめ、今回の大乗…

『命みじかし、恋せよ乙女』が驚くほどよかったのでご報告

樹木希林の遺作となったこの映画だけれど、遺作や絶筆がよいとはかぎらないし、ポスターに女ものの浴衣を着ている白人男性が写っていて、大丈夫か、このJAPANな感じはと、躊躇していたが、ちょっとびっくりするほどよかったので、とりあえずご報告する。 海…

伊集院光の修学旅行

JUNKで伊集院光が修学旅行の話をしていた。 不登校だったんだけど、親御さんが修学旅行だけは行く手はずを整えたんで、とりあえず参加したんだそうだ。 「京都に行ったんだけど、もう、そのとき噺家の修行とか始めてたから、京都なんか何べんも行ってる…

伊庭靖子展、三国志展

東京国立博物館で開かれている「三国志展」はすごい人気。ただ、これは、日本人に人気であるだけでなく、中国人に人気みたい。「顔真卿展」のときは、現在、中華人民共和国になく、中華民国でしか見られない書の数々が観られるということと、春節に時期が重…

『ベニスに死す』

午前10時の映画祭で『ベニスに死す』。『ベニスに死す』でタージオを演じたビヨルン・アンデレセン トーマス・マンの原作を翻訳で読むカタカナの「ヴェニス」よりも、ルキノ・ヴィスコンティの映画の浜辺から、主人公の眺めている、波がきらめく午後の海の…

Trumpian paradise of low immigration rates ,as a dying country

www.washingtonpost.com 前の記事を書いた直後にこのワシントンポストの記事がTwitterで流れてきました。 韓国はもうどうでもいいので、こっちを何とかしないと。せっかく1万人も人が来てくれてるのに、何で追い返してるの?。

難民を受け入れるべき

韓国人が日本人を殴ったとかで、熱くなってる人も多いらしいが、こちらの事件は、日本の国家公務員が外国人を暴行しているわけで、私たち日本人にとっては、こちらの方がはるかに問題だし、恥ずかしいと思う。「別の職員は、私の鼻と口を塞ぎ、私は息ができ…

技術大国と言われた昔もあったなぁ

運転手が爆睡したまま走行するテスラ車が撮影される。怖すぎ pic.twitter.com/q9dpkTly10— 世界の未来予測 (@KininaruMirai) 2019年8月31日 アメリカでは、クルマで居眠りしていられるのに、 衝撃音そして黒煙、京急脱線事故 列車とトラックが衝突し脱線 日…

太田喜二郎と藤井厚二 の展覧会 目黒美術館にて

目黒川がすっごい臭い。桜の盛りにカヌーとか漕いでる人がいるのが信じられない。この川の汚さが、東京の民度なんだなと思う。情報として消費されるだけの、誰にも愛されない川。誰ともつながってない町。 目黒区美術館で「太田喜二郎と藤井厚二 -日本の光…

韓国みたいな国とどう付き合うかが、つまり、外交でしょ?

この8月29日に、文在寅韓国大統領が「一度反省を口にしたから終わったとか、一度合意したから全て過ぎ去ったと終わらせることができる問題ではない」と徴用工問題について演説したそうである。 これの何が間違っているかというと、まず、その一は、辛坊治郎…

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』をレイトショーで観た

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を地元のレイトショーで観た。 朝から映画を一本観て、美術館を二軒まわった時点で東京にいたので、近くの映画館で観られるかしらむと検索した結果、東京で…