2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「キャプテン・フィリップス」

神戸国際松竹で「キャプテン・フィリップス」を観た。 名優トム・ハンクス(「ウォルト・ディズニーの約束」が楽しみ)ということもあるけれど、この映画が気になったのは、高野秀行の『謎の独立国家ソマリランド』を読んだから。あれを読むとちょっとした‘…

知る権利

城繁幸が週刊SPA!のコラムに書いていた記事がおもしろかったので、紹介したいなと思いつつ、年末の忙しさにとり紛れていたが、どうやら紹介するまでもなく、同じ文章がブログにアップされているらしく、はてなブックマークの数をみると、わりと反響のあ…

茶番の連鎖について

福島菊次郎の映画を観たり写真展を見に行ったりして、この人のすごさには圧倒させられているけれど、その中で一点だけ、おやっ?という感じの不協和音を感じるのは、昭和天皇の戦争責任についてで、福島菊次郎その人は一兵卒として参戦体験があるのだから、…

「ファルージャ」

家族あての脅迫状を偶然見てしまい、「殺されていたらこんなことにならなかったのに」と、パニックになった高遠菜穂子さんはお母さんにビンタされた。 「二度とそんなこと言うんじゃないよ!。とっとと行ってイラク人に会ってきな!。イラク支援やめるなんて…

「鑑定士と顔のない依頼人」

先日もちらっと書いたけれど、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の新作「鑑定士と顔のない依頼人」をららぽーと横浜で観た。なにしろ、日比谷シャンテは連日の全席完売なんだけれど、ららぽーと横浜は落ち着いて座れたのに、あれはどうしたわけなのか。わたくし…

古径と土牛

山種美術館で特別展「古径と土牛」。 私はもともと小倉遊亀が好きで、その縁をたぐって小林古径も好きになった。奧山土牛は古径の弟子だそうだ。ちなみに古径は梶田半古の弟子。 明治40年「闘草(くさあわせ)」、「大毘古命図」などを観ると、古径の絵は…

「愛しのフリーダ」「ウォール・フラワー」

今年、降って湧いたかのようなボール・マッカートニーの来日公演だったが、聞きに行った人たちの発言を目にするたびに、いい公演だったんだなという思いを強くする。坪内祐三、鴻上尚史、文藝春秋の今月号には、奥田英朗という人のレポートも載っていた(つ…

横浜美術館の常設展

下村観山展が開催されている横浜美術館の常設展は、例外はあるかもしれないけれどたいていは撮影可なので、まわりに迷惑にならないようにしながら、撮らせてもらってるのだけれど、やっぱり、実感としては、写真を撮るときの頭と絵を観るときの頭は別みたい…

特定秘密法をめぐる議論

今週の週刊文春に宮崎哲弥が 「機密保護法制の整備は、インテリジェンス機関設立、運営のための必要条件であり、“国を戦争に導く”どころか“戦争を避ける”ために不可欠なピースのひとつ」 と書いている。 ただし、 「特定秘密保護法案自体の出来は粗い。とく…

下村観山

昨日のサイデンステッカーの付け足しになるけれど、明治時代に源氏物語を英訳した(抄訳だけれど)末松謙澄という人がいたそうで、話がそこに及んだついでに、明治時代の日本人の方が、今の日本人より英語がうまかった、たとえば、夏目漱石とか内村鑑三とか…

『世界文学としての源氏物語』

世界文学としての源氏物語―サイデンステッカー氏に訊く作者: 伊井春樹出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 2005/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 週刊文春に、坪内祐三が文庫本を紹介する連載がある。そこで、エドワード・サイデンステッ…

特定秘密保護法についてのハフィントン・ポストの記事

特定秘密保護法が成立した。金曜日の国会前はデモの人ですごかったそうだ。 安倍晋三首相は、おそらく、60年安保のときのおじいちゃんの姿を自分にだぶらせていることだろう。 岸信介を、福田和也が評価していたけれど、それはやっぱり、民主主義の発想で…

「フィルス」

「トランス」のジェームズ・マカヴォイが主演する「フィルス」を、映画が千円の日なので、観にいった。シネマライズっていう、渋谷のスペイン坂を上がりきったところにある「ジス・マスト・ビー・ザ・プレイス」を観た映画館だけど、ちなみに、この「スペイ…