2016-01-01から1年間の記事一覧

浦上玉堂と春琴・秋琴 展示替え

千葉市美術館で開かれていた「浦上玉堂と春琴・秋琴」の後期展示に、最終日になったけど駆け込んだ。ほんとはリピーター割引が効くはずだったんだけど、前期のチケットが見つからなかったのは痛恨の極み。 この前は、秋琴について触れなかったけれど、会津藩…

「めまい」

「ヒッチコック/トリュフォー」てふドキュメンタリー映画を観た。『定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー』定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー作者: フランソワトリュフォー,アルフレッドヒッチコック,山田宏一,蓮實重彦出版社/メーカー: 晶文社発売…

浦上玉堂と春琴・秋琴

千葉市美術館で、浦上玉堂の展覧会が開かれている。この美術館での前回の展覧会から10年ぶり、その間にけっこう多くの新発見があったそうで、その成果が反映されている。国宝の《東雲篩雪図》は、もう展示が終わっていたが、あの絵は、川端康成の旧蔵品なの…

江ノ電日和

木曜日の余韻もあり、天気も良いので、今日も鎌倉に出掛けることにした。 わたしの考えでは、江ノ電ってのは、晴れた日の、午前中に、藤沢から乗って、七里ヶ浜か極楽寺で降りるのがよい。 そこからぶらぶら浜伝いに歩いて長谷寺か大仏まで歩くのはちょうど…

鎌倉 瑞泉寺から獅子舞へ

免許の更新で1日仕事を休んだのですが、わたくし、優良運転者なので、つまり、全く乗ってないので、半日で終わってしまい、昼から、思いつきで、鎌倉に行きました。 瑞泉寺から 獅子舞へ。 獅子舞は、知る人ぞ知る紅葉の穴場だそうです。 公孫樹の大樹は、も…

グローバルワークのニット

突然で申し訳ないけど、この冬は、グローバルワークのニットがなかなかよいと思う。 グローバルワークって、ややクラッシーよりのカジュアルみたいな感じで、ちょっとポジションが曖昧みたいな印象あるかもしれないけど、ユニクロとかRight-ONとかのもう少し…

「生き写しのプリマ」と「母の残像」

「生き写しのプリマ」は、「ハンナ・アーレント」って、かなり話題になった映画があったんだけど、あの監督マーガレット・フォン・トロッタと主演女優バルバラ・スコヴァの再タッグです。あの時、ハンナ・アーレントが言った「悪の凡庸さ」ってのは、とても…

「聖の青春」

松山ケンイチが肉体改造をして、夭折の棋士、村山聖を演じた「聖の青春」。ポスターを見た時は、羽生善治は本人が出演したのかと思ったが、東出昌大だった。 個人的に、この映画は幾重にも感慨深い。丁寧に言及が避けられているが、時代は阪神淡路大震災に重…

鈴木其一

サントリー美術館で開かれていた鈴木其一展は前後期とも観た。 鈴木其一は酒井抱一の弟子。酒井抱一は、江戸琳派の創始者とされている。尾形光琳の百回忌を行い、『光琳百図』を上梓するなど、さまざまなかたちで尾形光琳の画業を江戸に紹介した。たぶん俵屋…

クラーナハ展

国立西洋美術館でクラーナハ展。 ルーカス・クラーナハは、マルティン・ルターと親交が深く、彼と彼の家族の肖像画を何枚も描いている。 しかし、それだけなら、500年後の東洋の島国で、展覧会が開かれることはないだろう。画家としてのクラーナハが、今…

「ガール・オン・ザ・トレイン」

「ガール・オン・ザ・トレイン」は、いつも辛口なNEWSWEEKの批評子が、褒めてたので、ちょっと意表を突かれた。エミリー・ブラントが車窓から何かを見ているキー・ヴィジュアルも好みに合う。 うすうすそう感じてたのだが、エミリー・ブラントとルーニー・マ…

『小さな城下町』

ちいさな城下町作者: 安西水丸出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/06/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る ときどき手にとってぱらぱら読んでいた『小さな城下町』てふ、安西水丸の紀行文集を読み終わった。安西水丸が死んだ年に買った…

日本警察の法意識

日本の警察は自分たちが法的な機関だとは思っていなくて、おそらく権力者だと思っている。つまり、自分たちは権力に守られていて、市民に法を守らせる存在だと思って、自分たちは法を逸脱してもよいと考えている。 取り調べ中に亡くなった医師について、警察…

「能年玲奈」改め「のん」について

ハガキ職人のラジオネームなんかにはよく「〇〇改め□□」なんてのがあるけど、能年玲奈もそれじゃだめなのかね?。ただ、「のん」では、どうにもしまらない。 改名で成功した例には、「さまぁ〜ず」と「くりぃむしちゅー」があるけど、改名のリスクには、「モ…

箱根の紅葉、2016

2016年、箱根の紅葉情報ってことになるかな。 桜ほどではないけど紅葉も時期の見極めが難しい。土曜日は天気がよかったので、ふと箱根に出かけてみた。 箱根美術館はこんな感じでした、2016、秋。 色づいている木もあるけどまだ青いのもあるって感じなので、…

「ザ・ギフト」と「ジェーン」

「ザ・ギフト」と「ジェーン」を立て続けに観た。久しぶりに休みが取れたので。 「ジェーン」はわざわざ橋本まで観に行った。JR相模線は単線なんで距離は近いのに時間がかかる。で、帰りは町田を経由して小田急にしようと思ってたら、相模大野で人身事故。…

大仙がい展

出光美術館で「大仙がい展」がやっている。出光美術館はもともと仙がいのコレクションで知られているが、今回は、それに加えて、福岡美術館と九州大学文学部のコレクションを加えた展覧会。さらに、永青文庫でも「仙がいワールド」と題して、細川護立のコレ…

「ロングトレイル!」

ロバート・レッドフォードは、俳優を廃業して監督に専念するつもりらしいが、だとしたら、これが最後の出演作なのかな。 アメリカにはロングトレイルと言われる長い自然歩道があるが、この映画の原作は、そんなロングトレイルのひとつを、かつての悪友と歩い…

「手紙は憶えている」

この映画のプロットは、もし、現実にこれが実現可能かと考えると、ありえそうもなく思えるが、それは、映画を観終わって一分やそこら、劇場の出口に向かって歩いている間に浮かんでくる考えだと思う。 映画を観ている間は、主役のクリストファー・プラマーと…

『ヒトラーとナチ・ドイツ』

ヒトラーとナチ・ドイツ (講談社現代新書)作者:石田 勇治講談社Amazon 石田勇治の『ヒトラーとナチ・ドイツ』。 よく「民主的なワイマール憲法から、ヒトラーは生まれた」みたいな言い方がされるけれど、近くに寄ってワイマール憲法をみるとそうでもないらし…

「永い言い訳」

西川美和の師匠にあたる是枝裕和が、糸井重里との対談で言ってたけど、西川美和は、広島にある実家の部屋に籠らないとシナリオが書けないそうだ。「永い言い訳」の何かの記事で「ひとりとじこもってシナリオを書いていると、こんな話を面白がるのは自分ひと…

「怒り」

李相日監督の「怒り」は、身近な誰かを、ある殺人事件の逃亡犯なんじゃないか?と、疑ってしまう3つのお話。だから、これ面白いのは、3人とも、実は犯人じゃない可能性もあるってことです。 ちなみに音楽が坂本龍一で、これはすごく良い。 3つのエピソー…

「ペイ・ザ・ゴースト」

ニコラス・ケイジの映画は、なるべく観たい。「魔法使いの弟子」とか、「キック・アス」とか、「ゴーストライダー」とか、おしりの軽い感じがよい。けど、いつも上映館が少ない。この「ペイ・ザ・ゴースト」も渋谷まで観にいかなきゃならなかった。 今回のは…

「淵に立つ」

「淵に立つ」は、カンヌで受賞したにも関わらず、なんだか上映館が少ないなと思ってたら、イオンシネマがお金を出してるので、イオンシネマ以外では上映しにくい感じなのかな。ともかくも、新百合ヶ丘のイオンシネマまでいって観ました。 海老名のイオンシネ…

「情弱」?「強情」?

今週の週刊文春で、小林信彦がまた「ぴあが廃刊して映画館のスケジュールがわからなくなった」とボヤいている。「なんとか復刊しないものだろうか」って、しないですから。 というのは、今はスマホでMovieWalkerを開けば、日本中の映画館のスケジュールがズ…

FOSSILのスマートウォッチ

ちょっと古い話なんで、今更かもしれないんだけど、この秋、FOSSILがスマートウォッチを出したね。[フォッシル]FOSSIL 腕時計 Q MARSHAL スマートウォッチ FTW2106 メンズ 【正規輸入品】出版社/メーカー: FOSSIL(フォッシル)メディア: 時計この商品を含むブ…

「TSUKIJI  WONDERLAND」

遠藤尚太郎監督のドキュメンタリー「TSUKIJI WONDER LAND」は、国内より海外でまずヒットしているらしい。それは、築地市場が、映画の中でも言われている、世界一というよりむしろ、世界に類例がない存在である証明かもしれない。 思い返せば、ダイエーの創…

デトロイト美術館展

「デトロイト美術館展」と聞くと、それだけでなにかミスマッチな面白さを感じるのはたぶん私だけではないだろう。デトロイトのイメージは、デトロイト・メタル・シティー、デトロイト・テクノ、「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」とか「イット・フ…

ダメージドジーンズのやり方いろいろ

今年はダメージドのデニムを試してみた年だった。EDWINの2本とアメリカン・イーグルの1本、そして、写真のやつは、RIGHT-ONのセールで買ったLEVI'Sのを自分で加工したのだけど、結局これが一番気に入ってるかも。 アメリカン・イーグルのも好きでよく穿いた…

小池百合子の小沢一郎評価

文藝春秋 2016年 11 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/10/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る 文芸春秋の巻頭エッセーは立花隆が書いてる。今月号は、最近、明らかにされつつある東京都政のめちゃくちゃぶりについて。立花…