2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「乱暴と待機」

テアトル新宿で「乱暴と待機」。 この原作の小説はすごくおもしろかった。だからといって、映画もおもしろいとは限らないのが世の常なので、見にいくか迷ったのだけれど、小池栄子があずさ役なので、これはたぶん面白いんじゃないかっていう、期待は裏切られ…

「クロッシング」

シネセゾン渋谷で「クロッシング」。 アメリカ映画は、ハリウッドからNYへ首都を移しつつあると、イーサン・ホークの顔を見ていると、何となくそんな風に思う。 脚本は、失業中の元・映画科学生が、賞金目当てに書き上げた処女作だそうだ。 西海岸の波打ち…

不慮の事故

今月はたてつづけて困ったことが起こった。 ひとつは、誕生日を迎えたことかもしれないが、それはいいとして、もうひとつは、長らくホームページをおいていたインォシークから、「これから有料にするから、金の払えないやつは出て行け」という通達があり、ど…

大山寺の紅葉

去年にひきつづき、大山へ紅葉狩り。 今年は、スニーカーで山頂に到達する愚はくりかえさない。阿夫利神社のさきに紅葉がないことはもうわかったしね。 かわりにケーブルカーを途中下車して、大山寺を訪ねたが、ここの紅葉がみごとだった。 紅葉のドームとか…

「固有の領土」という言葉あそび

‘マスコミがいうところの’という限定付きだけれど、最近の、いわゆる「世論」というやつを聞いていると、中国はキライ、韓国もキライ、ロシアもキライ、「みんなキライっ!」と、ベッドに突っ伏して泣き出しかねない状況に聞こえる。 しかしながら、私の知る…

その名は蔦屋重三郎

火曜日に見逃した、サントリー美術館の「歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎」。 この鑑賞には、先日読んだばかりの、田中優子の『江戸の想像力』が、ずいぶん援けになった。 特に、第二章の「蔦重を生んだ<吉原> ― 江戸文化の発信地」では、狂歌連…

加藤泉

快晴と言っていた天気予報がはずれ、一気にテンションが下がって、二度寝してしまったのは確かだけれど、驚いたのは、関東の人たちの、行列に対する耐性の強さ。紅葉狩りの登山電車に乗るのに、1時間も行列する。 箱根湯本まで行って、帰っても仕方ないから…

幕末・明治の超絶技巧

泉屋博古館分館というのが、地下鉄六本木一丁目の駅を降りて、スペイン坂をあがったところにある(初めて行ったけど)。 本館はどこにあるのかと思ったら、京都の白川丸太町を東に入ったところだそうだ。京都のほうが本館なのがちょっとうれしかったりする。…

円山応挙 空間の創造 後期

三井記念美術館で開かれている、円山応挙展の展示替え。 <雪梅図>は、また草堂寺の奥深くに帰り、かわりに金剛寺から、<波濤図>が来ている。 大画面にうねりさかまく波の曲線がすばらしい。 両端に三羽の鶴を配するが、襖十二面からなる画面の、中央ほと…

ちょっと休日

漁船衝突の映像流出

日本の官僚は優秀だなどという人がいるが、何を根拠に言っているのか?全く理解できない。 今回の尖閣海域の映像流出についても、中国人船長を釈放してしまったあとに、あんな情報をリークしても、何の意味もない。 逆に言えば、中国人船長を釈放しなければ…

南宋の青磁

根津美術館の地図を見ていて、大田記念美術館から歩いてすぐだと気がついた。 改装前、何度か訪ねたときは、あの美術館が、原宿と地続きとは想像さえしなかった。 秋晴れの空の下、表参道をとろとろくだっていくのもここちよい。 南宋の青磁は「宙(そら)を…

ハンブルク浮世絵コレクション 

よいお天気のせいか、思ったより人が多かった。 もちろん、表参道にあふれる人の波に比べればなにほどのこともないが。 鈴木春信の<寄山吹>。 片手で上げた御簾をおろすのももどかしく、少年を後ろから抱き寄せる女、少年は縁側に腰掛けたまま、女の胸にも…

ハンブルク浮世絵コレクション、南宋の青磁

メドベージェフ大統領の、国後島訪問

今回のメドベージェフ大統領の、国後島訪問の背景には、去年の麻生政権の拙劣な対応がある。 新聞やテレビは、自分たちがジャーナリズムの主要な存在であるという自負があるなら、その背景に注意を喚起するくらいはしてもよさそうなものだ。 そもそもメドベ…