2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

バーン・ジョーンズ、日本画モダン

明日は映画を観る予定なので、今日は美術展。 まず、三菱1号館で「エドワード・バーン・ジョーンズ」。ラファエロ前派のなかでは、ジョン・エヴァレット・ミレイとこの人が双璧だと思うが、わたしが若い頃魅せられたのは、バーン・ジョーンズのリリシズムだ…

増税が決まったとたんに新幹線

整備新幹線着工を認可 北海道・北陸・九州3区間 :日本経済新聞はてなブックマーク - 整備新幹線着工を認可 北海道・北陸・九州3区間 :日本経済新聞 消費税増税が決まったとたんに、整備新幹線着工認可って、どうなんでしょう。 日経webによると、安住…

小沢元代表、党に残って再生に尽力

仕事終わりに携帯で確認すると、 「民主党の反対議員は57人」 とあった。 ところが、それに続いて 「小沢元代表、党に残って再生に尽力」 って、ちょっと「あはは」っていう。 そもそも今度の消費税増税は、自民党と公明党が賛成に合意した時点で、事実上…

付記

パンフレットから。 「ゴーイング・バーティカル」のオーストラリア・プレミアに、現地まで足を運んだディック・ブリュワーは、フィルムを観た後、目に涙を浮かべながら「これはまさにサーフ・ムービーの最高峰だよ」と語ったという。

「GOING VERTICAL」

1967年、サーフィンにショートボード革命をもたらしたのは、オーストラリアのボブ・マクタビッシュか、それとも、カリフォルニアのディック・ブリュワーか? 同じサーフィン誌の編集者という立場で、スティーブ・ペズマンと対談していたサム・ジョージが…

「ポスターガール IVAW 明日へのあゆみ」

自慢にはならないが、日当たりの悪い部屋に住んでいる。 それで、なんとなく寒い気がして、上着を羽おってでかけたが、気温はさほどでもないものの、湿気がthickな感じで、重たい空気をかき分けるようにして歩いていた気がする。 ジャック&ベティのロ…

『コルシア書店の仲間たち』

コルシア書店の仲間たち―須賀敦子コレクション (白水uブックス―エッセイの小径)作者: 須賀敦子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2001/10/01メディア: 新書 クリック: 7回この商品を含むブログ (7件) を見る 須賀敦子の『コルシア書店の仲間たち』を読んだ。 …

『ネオンと絵具箱』

ネオンと絵具箱 (ちくま文庫)作者: 大竹伸朗出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/05/01メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログを見る 2006年に東京都現代美術館で大竹伸朗の全景展があったとき、私はまだこの人を知らなかった。残念としか…

以下は、去年の7/31の記事全文

原子力安全・保安院の‘やらせ’(シンポジウムなどで、原発の推進に賛成意見が多くあるかのように演出する)が次々に発覚してきた。 しかし、むしろ考えてみる必要があるのは、国民の生命、財産を脅かしかねない政策の可否にまで、このような‘やらせ’を必要と…

大飯原発再稼働をめぐる騒ぎの何が不毛か

大飯原発の再稼働をめぐって、この国の首相がぶちあげた、みごとなまでの空っぽな演説には多くの人があきれているだろう。 しかし、大飯原発の再稼働をめぐるわーわーした感じを見ていると、「またか」とうんざりする。この感じは、六、七十年代あたりになん…

「ハングリー・ラビット」

ニコラス・ケイジはハリウッドの借金王という意味で、モト冬樹よりずっと藤山寛美に似ている。‘芸のためなら女房も泣かす’というタイプ(と、わたしが思っているだけかもしれない)。 出演する映画の選択を見ていても、観客を楽しませることを第一に考えてい…

小沢一郎夫人の手紙

今週の週刊文春に、小沢一郎の奥さんが、震災のあと、去年の11月に、支援者に送ったとされる手紙が全文掲載されている。 私信を読むというすこしの後ろめたさを感じながら読み始めたが、一息に最後まで読み終えてしまった。内容云々よりも、そこに響いてい…

須賀敦子の本を三冊

ヴェネツィアの宿 (文春文庫)作者: 須賀敦子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1998/08/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 44回この商品を含むブログ (42件) を見る地図のない道 (新潮文庫)作者: 須賀敦子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/07/01メデ…

「ポテチ」

渋谷で「ロボット完全版」を観にいく予定をとりやめて、新宿で「ポテチ」。 2時間57分の超大作を1時間8分の中編に。1時間49分も時間の節約になる。オススメ。 中村義洋という人はすごーくシナリオが上手いわけ。「ジェネラル・ルージュの凱旋」、「…

大飯原発再稼働

大飯原発の再稼働にあたって「原発をとめたままでは日本社会は立ち行かない」と首相が表明したわけだが、いま、2012年の6月なわけである。2011年の6月じゃない。 忘れたのかもしれないけど、原発は「止めた」のではなくて、事故ったの。しかもレベ…

『小澤征爾さんと、音楽について話をする』

小澤征爾さんと、音楽について話をする作者: 小澤征爾,村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/11/30メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 124回この商品を含むブログ (117件) を見る 村上春樹が音楽を言葉で描写する手練れであることは、彼の愛読者…

付記

丸谷才一が「宗教的な告白」といっている背後には「confession」という意味合いがあるのだろうと思う。「告解」とか「懺悔」とも訳される。 私小説はたしかに、本来、告解室ではじめて口にできるようなことを、印刷して配るみたいな露悪的なばかばかしさをは…

『トリエステの坂道』

トリエステの坂道 (新潮文庫)作者: 須賀敦子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/08/28メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 8回この商品を含むブログ (47件) を見る 須賀敦子の『トリエステの坂道』読了。 この本は、本屋の棚にならべようとすれば、エッセー…

河本準一をめぐる続報

6月1日に、河本準一の母親が生活保護を受けていたことについての大前研一の意見を紹介したが、今週の週刊SPA!に、須田慎一郎という人が、これについてすごくわかりやすく書いてくれている。 それによると、そもそも生活保護制度は、困っている人に、憲…

小川前法相「指揮権発動を首相に相談」 の意味

消費税増税法案成立へ向けて小沢一郎の同意をとりつけることに失敗した野田佳彦は、今度は自民党との連携を目当てにして、なりふりかまわぬ内閣改造を行った。‘なりりかまわぬ’というのは、自ら掲げた公約を踏みにじる政策実現のために、その公約を掲げて打…

「MIB 3」(2D)

「ハリウッドではよく‘子ども、動物との共演は避けろ’と言われてきたよね。今の僕ならそれに‘タイムトラベルは避けろ’と言うよ」 パンフレットに載っているウィル・スミスのインタビュー。 「MIB3」にかかわった脚本家6人の1人、エイタン・コーエンは…

トーマス・デマンド、北斎、無一物

東京都現代美術館でトーマス・デマンド展。 いろいろな風景を精巧なペーパークラフトで再現して、それを写真に撮るひと。たとえば、アメリカ合衆国大統領執務室などは、あまりに精巧すぎて実際の大統領執務室を写真に撮ったのとほとんど変わらない。 大統領…

「原発再稼働問題と生活保護 〜迷走の原因を考える」

「原発再稼働問題と生活保護 〜迷走の原因を考える」と題して、大前研一がブログに書いている。 およそ1ヶ月の間、無政府状態にあったという事実が、今の日本という国を知る上で極めて重要だと思います。 今の日本という国を知る上で重要なのは、無政府状態…