2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『コンサート・フォー・ジョージ』ネタバレ

『コンサート・フォー・ジョージ』が、突然って感じで映画館にかかり始めたので観に行った。 2002年11月29日、ジョージ・ハリソンの一周忌に、ジョージの妻オリビアと息子ダーニによって計画され、ジョージの親友、エリック・クラプトンの主催で、ロイヤル・…

フェミニズムと暴力について

フェミニズムに限らず、すべての運動がどん詰まりに来たなってわかるのは、言うことが教条的になった時だ。 私も世の例にもれず、ごくフツーにダウンタウン世代なので、「松本人志」って名前を見つけるとクリックしてしまう。 この動画もそんなふうにして誘…

『月』ネタバレ 補遺

宮沢りえが二役していたのかどうか気になる。 似ているのには気がつくけど、はっきり二役と確認できるほどではないのは、演出として実に正しいと思う。もしかしたらクレジットされてるかもしれないが、知らなくて、どうなんだろう?と考えてる方が楽しいし。…

『月』ネタバレ

この映画の題材となったやまゆり園事件の衝撃は憶えている人も多いだろうと思う。だから、それを虚構の作品として成立させることには独特の困難さを伴う。 辺見庸の原作がそうなのか、映画の脚色なのか知らないのだが、主人公がやまゆり園事件の実行犯である…

『私のプリンス・エドワード』『縁路はるばる』

『私のプリンス・エドワード』『縁路はるばる』っていう、香港の映画を観た。 なんというか「物語の終わった後」感が漂っている。そんな気がするのは先入観かもしれないけど。 カーキ・サムって人が両方に出ていてたぶんスターなんじゃないかと思う。好まれ…

『旅するローマ教皇』

ジャンフランコ・ロージ監督の『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』が、なんと言っても傑作ドキュメンタリーだった。2016年度ベルリン国際映画祭金熊賞。 先立つ『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』も2013年度ヴェネチア国際映画祭金獅子賞。ド…

ガザ侵攻(最新版)について

ガザでパレスチナとイスラエルが衝突する。そして、アメリカがイスラエルを擁護する。これを何十年繰り返しているのか、これが何度目なのか、正確にわかる人は専門家だけだろう。 フツーの人は「またか」ってことになる。たまたま「2022年のギャラップの調査…

キュビズム展

YouTubeの「山田五郎オトナの教養講座」で国立西洋美術館で開催中の「キュビズム展」を紹介していたので観に行った。 それで改めて山田五郎さんの話がいかにわかりやすいか思い知った。音声ガイドなんかよりたぶんはるかにわかりやすい。予習になってよかっ…

『ジミー・サビル: 人気司会者の別の顔』

昔、ジャリズムが解散した原因のひとつに、オモロー山下が吉本の社員になれると思ってたってことがある。いざ解散して「吉本の社員になろうかなぁと思て・・・」と会社に言ったら「おまえアホか」と言われて「あわわわ」となったって話はけっこう有名。 それ…

『隣人は悪魔 ナチス戦犯裁判の記録』ネタバレ

フォードの工場で働いて車を作っていた退職した老人が、1986年、急にナチスの戦犯だと言われて国外退去処分になり、イスラエルで裁判にかけられることになる。 アメリカにそれ専門の機関があることに驚いた。専門性ゆえの良い面、悪い面はありうるだろうけれ…

『バーナデット ママは行方不明』

ケイト・ブランシェットが『TAR/ター』の前に撮っていた映画が、たぶん『TAR/ター』のヒットのおかげだと思う、今になって公開された。 『6才の僕が大人になるまで』のリチャード・リンクレーター監督作品なので、そうでなくても普通に日本公開されてもよさ…