2024-01-01から1年間の記事一覧

『異人たち』ネタバレ

『異人たちとの夏』、山田太一原作、大林宣彦監督。出演、片岡鶴太郎、秋吉久美子、風間杜夫、名取裕子、永島敏行。なんでこんなに憶えているかというと、この度の『異人たち』の公開に合わせてYouTubeで無料公開していたのを観たばかりなのだ。 いい映画だ…

『春原さんのうた』

なんか日本にUberがすんなりいかなそうなのは、ひとつはタクシー会社の既得権益の問題で、これが一番大きいのだろうとは思うものの、日本の特殊事情として、公共交通機関が発展し過ぎているってのがあるかも。 杉田協士監督の『春原さんのうた』が下高井戸シ…

『ソウルフルワールド』

コロナ禍で公開できなかったディズニーのアニメが立て続けに公開されている。 ディズニーとしては配信の方が儲かることに気づいてしまい、おかげでビートルズのゲットバックセッションもディズニー+のみでの公開となってしまった。 『ソウルフルワールド』は…

箱根の桜、彫刻の森、芦ノ湖畔

私がかってに勘違いしたのか、去年も訪ねた芦ノ湖の湖畔の一本桜が「咲いた」という情報を目にしたと思って箱根に出かけてしまった。 今年は寒さで全体に開花が遅れてるのに、去年(4/16)と同じはおかしくないかと内心で訝りつつも、去年は散り初めてたし…

『パスト ライブス/再会』ネタバレ

「移住」って日本人にはあまり馴染みがない。主人公ノラの、韓国からカナダへ家族で移住して、長じてさらに単身アメリカへ、という経歴は、セリーヌ・ソン監督自身の経歴でもあるそうだ。 そう聞くとこの映画の冒頭はそういう経歴の人に独特の視点なのかもし…

印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵

全然関係ないけど、ウスター美術館の「ウスター」はウスターソースの「ウスター」と同じ綴りだったが、こんな綴り“ Worcester”とは知らなかった。せいぜい“uu”とか、“wo”とかなのかなと思うじゃないですか。“worce”って。 今週末で会期末。東京都美術館なの…

『コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-』

『ソウルメイト』『ソウルメイト/七月と安生』『テルマ&ルイーズ 4K』となぜか女性たちの友情を描く映画を立て続けに観ることとなったが、この『コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-』もそのひとつ。しかもこれは実話に基づいている。 監督・脚本は『…

『ソウルメイト』と『ソウルメイト 七月と安生』ふたつともネタバレ

良心的って言葉を映画評に用いる場合それはどういう意味なんだろう。 名作でかつ良心的な映画はありうる気がする。一方で、あまり出来の良くない映画を良心的とは言わない気がする。出来の悪い映画が良心的だろうがどうだろうが知ったことじゃない。良心的と…

東京モーターサイクルショー SUZUKI編

SUZUKIはVストローム推しだった。VストロームはKawasakiのversysと同じデビューだったと記憶してる。versys250は2023年でカタログ落ちして今は650ccしかない。versysよりややオン寄りのVストロームの方が人気なのかも。 Kawasakiはメグロが250ccなのでメグロ…

『オッペンハイマー』

町田まで行って一応IMAXで観た。 クリストファー・ノーランってわかりやすいって思った。 私つねづね思ってきたけど、日本が唯一の被爆国とか言って被害者ぶってるの何か気持ち悪いんですよね。同じ日本人として恥ずかしい。 日本もドイツも原爆を開発しよう…

東京モーターサイクルショー 英国編

英国のバイクはもちろん今までも出展していたけれど、多分ブレグジットとTPP加盟のために増えている。 NEW THRUXTON FINAL EDITIONhttps://www.triumphmotorcycles.jp/bikes/classic/thruxton-rs/thruxton-final-edition-2024TRIUMPHはもちろんだけど、 MUTT…

『デッドデッドデーモンズデデデデストラクション 前章』『マダム・ウェブ』

私、基本的にアニメ見ないんだけど、日本のアニメのレベルは高いわ、結局。 『デッドデッドデーモンズデデデデストラクション 前章』のことだけど、絵、シナリオ、キャスト、オリジナリティ、文句のつけようがない。すばらしいとしか言いようがない。 こうい…

東京モーターサイクルショー Kawasaki編 およびその他の電動二輪

電動二輪って意味でいちばん驚いたのはKawasakiのハイブリッド Z7 hybridプロトタイプではなく実際に売るみたい。メーカー希望小売価格 1,848,000円~。www.kawasaki-motors.com Z7 hybrid 諸元www.kawasaki-motors.comバイクの限られたスペースにエンジンと…

東京モーターサイクルショー BMW編

今年はBMWだけが「キャンギャル」っていうのを使っていた。「不適切にも程がある」じゃないけれど、不思議なもので今は「もういいわ」って感じになる。 昔は嬉々として こういうの撮ってたけどすぐに飽きた。 BMWのボクサーエンジンにはいつ見ても感動する。…

東京モーターサイクルショー CRF1100L Africa Twin

デカいバイクにそもそも興味がないので、今まで気にかけてなかったから、これまでのショーにも出てたのかもしれないが、NX400の後ろにアフリカツインがあった。 2024 CRF1100L Africa Twin https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/20240…

東京モーターサイクルショー2024 HONDA NX400速報

週末に東京モーターサイクルショーがあった。 あいかわらずすごい人をかき分け写真を撮ってきたけど、速報的にびっくりしたのはHONDAのNX400。 HONDA NX400 諸元HONDA NX400 ホンダの「NX」っていうと、1980年代に「AX-1」っていうオフ車とオン車の中間くら…

真理はよみがえるだろうか ゴヤ<戦争の惨禍>全場面

国立西洋美術館では、ゴヤの《戦争の惨禍》の全場面が公開中。 真理はよみがえるだろうか ゴヤ<戦争の惨禍>全場面《55番 物乞いは最低だ》https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/20240321/20240321053241_original.jpg「地べたに座り…

「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?—国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」

という長いタイトルの展覧会が国立西洋美術館で開催中。 国立西洋美術館が現代美術を展示するのは珍しい。ゲスの勘繰りとしては、円安と予算縮小でいよいよ海外の作品が借りられなくなったのではないかと思われる。 しかし、結果的にすごくエキサイティング…

『アーガイル』ネタバレ

マシュー・ボーンの『アーガイル』の予告編がすごく面白くて、ブライス・ダラス・ハワードが演じる作家エリー、彼女の書くスパイ小説が予言のように現実の事件が起こる。それで、現実のスパイ組織に追われることになる。 この謎解きがなかなかよくできていて…

『ボーはおそれている』

2月16日に公開された『ボーはおそれている』を今さら観た。3時間となるとよほど観たい映画でないとぐずぐずしてしまう。 アリ・アスター監督の『ミッドサマー』は観たけど、世評の高さほどには好きじゃなかった。あのカルトな感じが私にはステレオタイプに見…

『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』

いい映画が泣けるとは限らない。最近、いいけど泣けないのが続いたけど、これは『コット、はじまりの夏』以来。だいぶ質は違う涙だけれども。 リトル・リチャードをはじめ、ビートルズ以前のミュージシャンは全員ひとつのフォルダーに入ってる。意識してとい…

『Here』『ゴースト・トロピック』

ベルギーの映画監督のバス・ドゥヴォスという人の作品『ゴースト・トロピック』(2019)と『Here』(2023)を続けて観た。 「ほぼ日」によると、ベルリン映画祭で一目惚れした人が買い付けてきたらしい。 出演者やオシャレなクレジットが共通していて、独特…

『春の画 SHUNGA』

大英博物館で好評を博した「春画展」が、本国日本では3年も宙に浮いたまま凱旋開催されず、結局、大英博物館の展覧会とは違うかたちで、改めて永青文庫で開かれることになった経緯を描いた映画『春画と日本人』も面白かったし、勉強になったが、今回の映画は…

『落下の解剖学』ネタバレ。

雪の山荘でひとりの男性が転落死する。その殺害を疑われた妻をめぐる法廷劇。というと、例えば、三谷幸喜の『12人の優しい日本人』も、ホロコーストの有無をめぐって争われた『否定と肯定』も、コミカルであれシリアスであれ、真実をめぐって争う両陣営のや…

赤えんぴつ in 東京武道館とオードリーのANN in 東京ドーム

おそらく今年一年を振り返る時に必ず記録されるだろうふたつの出来事、赤えんぴつ in 東京武道館とオードリーのオールナイトニッポン in 東京ドームがこの2週間ほどの間に相次いで起こった。 時代を感じさせるのは、このどちらにもTVが一切関係していないこ…

『彼方のうた』ネタバレ含む

去年の日本映画の中で『市子』をベストにあげていた人もいたそうだ。あの映画に主演した杉咲花は、私が彼女を初めて認識した『湯を沸かすほどの熱い愛』からとにかく上手い。しかし、杉咲花にかぎらず、その上手い演技を見たくないって感じ、分かっていただ…

『夜明けのすべて』

三宅唱監督新作。 この人の過去作品では佐藤泰志の小説を映画化した『きみの鳥はうたえる』を観た。これは原作も読んだので比較できるが、ラストが原作とまったく違う。このラストを撮りたいがためにこの原作を選んだんじゃないかと思うくらい。原作をよく読…

『一月の声に歓びを刻め』ネタバレ

三島有紀子監督作品では『幼な子われらに生まれ』が印象に残っている。浅野忠信、田中麗奈、宮藤官九郎、は記憶に残っていたが、あの時の田中麗奈の連れ子を演じていた子は南沙良だったようだ。 重松清の小説が原作、そして、脚本は荒井晴彦だった。この布陣…

『コット、はじまりの夏』

今年観た映画の中では今のところこれが最良。 個人的には小さい女の子が主役の映画はどうも合わないのだけれど(例えば『秘密の森の、その向こう』とか、セリーヌ・シアマ監督では名作だった前作『燃ゆる女の肖像』と同じくらい評価が高いのが、わたしはよく…

『ファースト・カウ』『ダム・マネー ウォール街を狙え!』

この2つの映画はつまり「ファースト・カウ」と「レイテスト・カウ」。 アメリカ人(にかぎらず、だろうが)は、ずっと貧しさから抜け出そうともがいてきたって話なんだけど、「ファースト・カウ」のWEBには「おいしい話にご用心」とキャッチコピーがあって…