アーティゾン美術館でコンスタンティン・ブランクーシ(1876-1957)の展覧会。意外にも本邦初だそうだ。
これが
こうなって
こうなった。
少し角度を変えるとちゃんと目が見える。
ここに一歩足を踏み入れるとこんな感じの作品が所狭しと置かれていた。
左から《王妃X》、《肖像》、《若い男のトルソ》、《ポガニー嬢 2》、《洗練された若い女性(ナンシー・キュナールの肖像)》。
この《空間の鳥》は横浜美術館所蔵なので私には馴染み深い。横浜美術館もようやく再開しているが、東京の美術館より潤沢というわけでもなさそう。
「マイアストラ」は、ブランクーシの故国ルーマニアの伝説の鳥だそうだ。
1912年に、ブランクーシはマルセル・デュシャン、フェルナン・レジェとともにパリの航空博覧会を訪れている。巨大なプロペラを目にしたデュシャンは「絵画は終わった。いったい誰があの巨大なプロペラにまさるものを作れるというんだ?」と発言している。
プロペラに感銘を受けたのはデュシャンよりむしろブランクーシだったみたいに見える。デュシャンの航空博覧会のこの発言が、私には《泉》に繋がって聞こえない。
ブランクーシと交流のあった人たちの作品も展示されていた。
ここに写る《無限柱》を見ると、イサム・ノグチへの影響がはっきりわかる。