2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「怒り」

李相日監督の「怒り」は、身近な誰かを、ある殺人事件の逃亡犯なんじゃないか?と、疑ってしまう3つのお話。だから、これ面白いのは、3人とも、実は犯人じゃない可能性もあるってことです。 ちなみに音楽が坂本龍一で、これはすごく良い。 3つのエピソー…

「ペイ・ザ・ゴースト」

ニコラス・ケイジの映画は、なるべく観たい。「魔法使いの弟子」とか、「キック・アス」とか、「ゴーストライダー」とか、おしりの軽い感じがよい。けど、いつも上映館が少ない。この「ペイ・ザ・ゴースト」も渋谷まで観にいかなきゃならなかった。 今回のは…

「淵に立つ」

「淵に立つ」は、カンヌで受賞したにも関わらず、なんだか上映館が少ないなと思ってたら、イオンシネマがお金を出してるので、イオンシネマ以外では上映しにくい感じなのかな。ともかくも、新百合ヶ丘のイオンシネマまでいって観ました。 海老名のイオンシネ…

「情弱」?「強情」?

今週の週刊文春で、小林信彦がまた「ぴあが廃刊して映画館のスケジュールがわからなくなった」とボヤいている。「なんとか復刊しないものだろうか」って、しないですから。 というのは、今はスマホでMovieWalkerを開けば、日本中の映画館のスケジュールがズ…

FOSSILのスマートウォッチ

ちょっと古い話なんで、今更かもしれないんだけど、この秋、FOSSILがスマートウォッチを出したね。[フォッシル]FOSSIL 腕時計 Q MARSHAL スマートウォッチ FTW2106 メンズ 【正規輸入品】出版社/メーカー: FOSSIL(フォッシル)メディア: 時計この商品を含むブ…

「TSUKIJI  WONDERLAND」

遠藤尚太郎監督のドキュメンタリー「TSUKIJI WONDER LAND」は、国内より海外でまずヒットしているらしい。それは、築地市場が、映画の中でも言われている、世界一というよりむしろ、世界に類例がない存在である証明かもしれない。 思い返せば、ダイエーの創…

デトロイト美術館展

「デトロイト美術館展」と聞くと、それだけでなにかミスマッチな面白さを感じるのはたぶん私だけではないだろう。デトロイトのイメージは、デトロイト・メタル・シティー、デトロイト・テクノ、「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」とか「イット・フ…

ダメージドジーンズのやり方いろいろ

今年はダメージドのデニムを試してみた年だった。EDWINの2本とアメリカン・イーグルの1本、そして、写真のやつは、RIGHT-ONのセールで買ったLEVI'Sのを自分で加工したのだけど、結局これが一番気に入ってるかも。 アメリカン・イーグルのも好きでよく穿いた…

小池百合子の小沢一郎評価

文藝春秋 2016年 11 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/10/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る 文芸春秋の巻頭エッセーは立花隆が書いてる。今月号は、最近、明らかにされつつある東京都政のめちゃくちゃぶりについて。立花…

ナムジュン・パイク展

ワタリウム美術館のナムジュン・パイク展が、後期展に展示替えになった。 前期展は、どちらかというと、ジョン・ケージと関わりのある作品が多かったが、後期展は、それに比較すれば、ヨーゼフ・ボイスに関する作品が多い。ワタリウム美術館と親交の深まった…

静嘉堂文庫美術館 漆芸名品展

昼もだいぶ過ぎてから、漆芸名品展が開催中の、静嘉堂文庫美術館を訪ねた。たいがいの美術館は午後5時に閉まるから、出足でつまづくと1日うだうだしてしまうことが多い。 というのは、いやもう、へとへとで。三連休が明けてから、仕事に忙殺されていた。電…

『掏摸』

掏摸(スリ) (河出文庫)作者: 中村文則出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/04/06メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (24件) を見る こないだの桃井かおりの映画もそうだったんだけど、最近名前を耳にするようになってきた中村文則の小説…

クリスチャン・ボルタンスキー

板橋区立美術館で、サザエさんの展覧会が開かれていた。行こうと思ってたのだけれど、ことし、関東地方の10月は雨続きで、あの美術館はどの駅からもすごく歩くから、ちょっと逃しちゃった。つうか、はぐらかされてしまった。というのは、この10日は、曇天と…

「ジェイソン・ボーン」と「お父さんと伊藤さん」

文藝春秋に芝山幹郎が、「スターは楽し」つう連載を書いてる。10月号では、「ジェイソン・ボーン」の封切りを控えたマット・デイモンを、主役と脇役の両方をこなせ、利口と馬鹿の両方を演じ分けられ、ヒーローを演じても、ダメ男を演じても、ともにリアル、…

ディヴィッド・ホックニー版画展

町田市立国際版画美術館で、デイヴィッド・ホックニー版画展が始まっている。 デイヴィッド・ホックニーは、昔からずっと好きだが、EIGHT DAYS A WEEKを観た直後のせいもあるだろう、ふと気がついてみると、デイヴィッド・ホックニーが王立美術学校を卒業し…

大根仁が云うには

大根仁監督が、週刊SPA!に持っているコラムに、「SCOOP!」について書いていた。 「SCOOP!」の公開が、もし、今年でなかったら、「あれ、これ、賞総なめしちゃうんじゃないの?」とか、ワクワクするレベルの仕上がりを自負しているそうだが、今年ほど、日本映…

fantasy based on facts

先日、「慰安婦問題はfantasy based on factsだ」と書いたが、たまたま(まるで「意味のある偶然」のように)、朴 裕河氏の「元慰安婦の方たちとの出会い」という記事が、ハフィントンポストに載った。 元慰安婦の方たちとの出会い | 朴 裕河 元慰安婦の支援…

『アメリカン・スクール』

アメリカン・スクール (新潮文庫)作者: 小島信夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/06/27メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 30回この商品を含むブログ (60件) を見る 小島信夫の短編集。 第二次大戦末期から、戦後にかけての日本が舞台。敗戦国の惨めさ…

「LISTEN」

映画.comシネマで「LISTEN」てふ‘無音’の映画を観たことだった。無声映画でなく、‘無音’。 牧瀬依里という人と雫境(DAKEI)という人が共同監督した「聾者の音楽」をテーマにした映画です。 公式サイトによると、 「もともと聴者のクラシック音楽を、聾者に…

「SCOOP!」

大根仁監督、福山雅治主演の「SCOOP!」。 「モテキ」「バクマン」を撮ったこの大根仁って人については、私は実は、週刊SPA!の連載でしか知らなかった。でも、それが面白いしさ。 是枝裕和の「海街ダイアリー」が賞を総なめした年に、「バクマン」…