2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

レースリーダー

今日はよくある休日の過ごし方をした。つまり、何もしなかった。もっと正確に言えば、大掃除の予定をキャンセルして、何もしなかった。 そういう日には読書がすすむことになっていて、これは今年の読書納めになるかな。 『レースリーダー』レースリーダー (…

「イングロリアスバスターズ」

今日は電車の中で、変なふたり連れと乗り合わせてしまった。 土曜日の午前中だからそんなにこんでいるというわけではなかったのに、ある駅で乗ってきたその二人連れのうちのちいちゃいおばさんが、まだ電車が動かないうちに、いきなり私の靴の端を踏んだ。そ…

ホワイトクリスマス、クリスマス・イブ

神奈川新聞にこんな記事が載った。 クリスマスイブのホテルはカップルで満室という“イブ神話”が、今年は崩れるかもしれない。前週の土曜(19日)や、金曜の25日に人気が集中し、24 日の宿泊予約は現段階で80%程度(横浜・みなとみらい21地区のホテル)。「…

今年観た映画から

年の瀬らしく、今年観た映画のベストテンとか話題に乗せたいところだけれど、‘10’という分子のためにはやや分母が少ない気がしている。 それに今年は「チェンジリング」と「スラムドッグ$ミリオネア」があったので、洋画の方では、あれこれいうまでもない…

森繁久彌

銀座シネパトスで、「日本映画レトロスペクティブ 〜Part6〜 喜劇 みんなで笑い初め!」と銘打って、森繁久彌の主演映画が特集上映されている。 スケジュールはこちら↓ http://www.humax-cinema.co.jp/cinema/special/meigaza/ginza_meigaza2.html 今日…

『明るいほうへ』

明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子作者: 太田治子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/09/04メディア: 単行本 クリック: 19回この商品を含むブログ (19件) を見るこの著者、太田治子は、私が日曜美術館を見始めたころのパーソナリティであった。そ…

清水由貴子

週刊文春に、今年亡くなった人たちが特集されている。 このなかで私がもっとも印象深いのは清水由貴子。 父親の墓前で、母親を車椅子に残して、自殺しているのを発見された。 この国の自殺者はことしも三万人を超えたとか。彼女の自殺は、顔の見えない三万人…

正義の味方

今、世界中の国々が中国と良好な関係をきづこうと努力している。それは自分の国の安全と繁栄を守るための真摯な努力だ。ちがうだろうか。 わが国では過去の経緯もあり、また、小泉政権下での強引な靖国参拝で冷え込んでいたこともあり、日中関係を修復したい…

折れた釘

そろそろ年の瀬も押し詰まり、今年の映画ベストテンみたいな企画が思い浮かぶが、私の中で、かなり上位にくる映画に「インスタント沼」がある。三木聡監督は今後アレを越える映画を作れるのだろうかと、心配半分、期待半分なのである。 映画の中で重要な役割…

ボルベール

コレクターズ・エディション [DVD]" title="ボルベール コレクターズ・エディション [DVD]">ボルベール コレクターズ・エディション [DVD]出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ発売日: 2008/01/01メディア: DVD購入: 1人 クリック: 44回この商品を…

恵比寿のイルミネーション

去年限定かと思っていたら、ことしも恵比寿ガーデンシティのクリスマスはバカラの巨大シャンデリア‘エターナル・ライト’。サントリーがやっているのかもしれない。バカラのグラスだけあって、シンプルかつ豪華でセンスがいい。

「インフォーマント!」

ちょうど時間があったので、恵比寿ガーデンシネマで「インフォーマント!」を見た。 でだしがちょっともたつくが、だんだん面白くなってくる。 つまり、この主人公は鳩山邦夫のお仲間である。 この主人公は、最初、正義の味方で現れる。その調子にのってる感…

木村伊兵衛、アンリ・カルティエ=ブレッソン、セバスチャン・サルガド

せっかく東京に出たので、つぎに恵比寿の東京都写真美術館で‘木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン’ 木村伊兵衛がパリで撮った写真などは、うっかりブレッソンの写真かと見まがうほどである。 だが、ブレッソンの写真は、よくよくみるとすみずみまで…

柴田是真

11月上旬なみという晴れた空の下、薄着して出かけるのは気持ちのいいものだ。昨日の雨に洗われたせいで空気も澄んでいる気分。 受付に顔を憶えられるのではないかと思うほど、このところ通いつめている三井記念美術館に、今回は柴田是真を見に行った。 幕…

鎌倉大谷記念美術館が休館

鎌倉大谷記念美術館が休館するそうだ。 最後の展覧会になった「秋色展」を見逃して残念なことをした。ヴラマンク10点。こないだ鎌倉に行ったときは日が暮れるまで紅葉の写真を撮っていたしね。 詳しい事情はわからないものの、こういう民間のメセナ活動み…

鳩山邦夫

鳩山邦夫は、党利党略のために、母親と兄を売った。

老驥櫪に伏すると雖も志なお千里にあり

老驥櫪に伏すると雖も志なお千里にあり。 若いころ、森鴎外の「渋江抽斎」を読んで憶えた言葉だ。 「カールじいさんの空飛ぶ家」について書いているとき、私は少し自分のロシアツーリングのことを思い浮かべていたのだろうと思う。なにか半端な感じで文章が…

静嘉堂美術館 筆墨の美 後期

氷雨まじりの昨日とうってかわって今日はうららかな小春日和。 世田谷の静嘉堂美術館に「筆墨の美 − 水墨画展」の後期を見に行った。いい天気だから。 きのうのカールじいさんではないけれど、この展覧会の目玉も滝の絵。 鈴木芙蓉の<那智大瀑雨景図> 奇し…

「カールじいさんの空飛ぶ家」

アメリカも老いたとすれば、カールじいさんとだいたい同じくらい老いたはずなのである。 アメリカの人たちはいま、まるで老人が来し方行く末を思いやるように、自分たちの人生を見つめなおしているように見える。あまりにも長く、わが世の春を謳歌してきたア…

今年最後のフルムーン

わたくし今まで何度も書いてきているとおり、仕事が終わって、ひんやりした暗い部屋に帰る瞬間が大好きという、年季の入った‘おひとりさま’である。 しかしながら、ときたまではあるが、わけもなく、(というか、わけのいえない)パニックに襲われることもあ…

12月の巻頭詩

乃木坂倶樂部 十二月また來れり。 なんぞこの冬の寒きや。 去年はアパートの五階に住み 荒漠たる洋室の中 壁に寢臺(べつと)を寄せてさびしく眠れり。 わが思惟するものは何ぞや すでに人生の虚妄に疲れて 今も尚家畜の如くに飢ゑたるかな。 我れは何物をも…