2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

無量義経の問題

井沢元彦のYouTubeにこれが出てきて唖然とした。 この動画の前段の部分は知っていた。信長のその時代にとっくに決着がついたと思っていたのに、近代になってもまだこれを持ち出す学者がいたってことに驚いた。 動画の内容を知ってもらってる前提で話すが、一…

『熱のあとに』ネタバレ

『ゴーン・ガール』と同じく、旦那を主人公にしたら超コメディなのに、嫁さんの目線から大真面目に描いてるので、笑っていいのかどうか戸惑う。笑うべきだったのかなぁ。ちなみに『ゴーン・ガール』は北野武が絶賛してた。 主人公の旦那さん役は仲野太賀なの…

『フォロウイング』

『オッペンハイマー』を受けて、クリストファー・ノーランのデビュー作が公開中。制作費は何と6,000ドルだそうだ。当時のレートで日本円にして60万〜70万くらい。 要するに友達と手弁当で撮った、クリストファー・ノーランの手見せだな。 お金がかけられな…

『異人たち』ネタバレ

『異人たちとの夏』、山田太一原作、大林宣彦監督。出演、片岡鶴太郎、秋吉久美子、風間杜夫、名取裕子、永島敏行。なんでこんなに憶えているかというと、この度の『異人たち』の公開に合わせてYouTubeで無料公開していたのを観たばかりなのだ。 いい映画だ…

『春原さんのうた』

なんか日本にUberがすんなりいかなそうなのは、ひとつはタクシー会社の既得権益の問題で、これが一番大きいのだろうとは思うものの、日本の特殊事情として、公共交通機関が発展し過ぎているってのがあるかも。 杉田協士監督の『春原さんのうた』が下高井戸シ…

『ソウルフルワールド』

コロナ禍で公開できなかったディズニーのアニメが立て続けに公開されている。 ディズニーとしては配信の方が儲かることに気づいてしまい、おかげでビートルズのゲットバックセッションもディズニー+のみでの公開となってしまった。 『ソウルフルワールド』は…

箱根の桜、彫刻の森、芦ノ湖畔

私がかってに勘違いしたのか、去年も訪ねた芦ノ湖の湖畔の一本桜が「咲いた」という情報を目にしたと思って箱根に出かけてしまった。 今年は寒さで全体に開花が遅れてるのに、去年(4/16)と同じはおかしくないかと内心で訝りつつも、去年は散り初めてたし…

『パスト ライブス/再会』ネタバレ

「移住」って日本人にはあまり馴染みがない。主人公ノラの、韓国からカナダへ家族で移住して、長じてさらに単身アメリカへ、という経歴は、セリーヌ・ソン監督自身の経歴でもあるそうだ。 そう聞くとこの映画の冒頭はそういう経歴の人に独特の視点なのかもし…

印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵

全然関係ないけど、ウスター美術館の「ウスター」はウスターソースの「ウスター」と同じ綴りだったが、こんな綴り“ Worcester”とは知らなかった。せいぜい“uu”とか、“wo”とかなのかなと思うじゃないですか。“worce”って。 今週末で会期末。東京都美術館なの…

『コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-』

『ソウルメイト』『ソウルメイト/七月と安生』『テルマ&ルイーズ 4K』となぜか女性たちの友情を描く映画を立て続けに観ることとなったが、この『コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-』もそのひとつ。しかもこれは実話に基づいている。 監督・脚本は『…

『ソウルメイト』と『ソウルメイト 七月と安生』ふたつともネタバレ

良心的って言葉を映画評に用いる場合それはどういう意味なんだろう。 名作でかつ良心的な映画はありうる気がする。一方で、あまり出来の良くない映画を良心的とは言わない気がする。出来の悪い映画が良心的だろうがどうだろうが知ったことじゃない。良心的と…