2005-01-01から1年間の記事一覧

怪奇な話

吉田健一の短編集『怪奇な話』を読み終った。鉄道旅は読書がすすむ。バイクでも本を持っていくが、週末の旅で読み終わることはまずない。 「酒の精」が秀逸。読んでいるうちに、下戸のわたしまでいい塩梅に酔いがまわる気がする。この人、酒に酔うについては…

旅の空

冬晴れの空の下、さがみ野の駅前を歩いていると、ふと心が旅の人になった。 俺ってどこの誰だったんだったっけ? そうか。別にどこの誰でもなかったんだった。

やぶへびな大掃除

明日、帰る。 今日は大掃除の日に当てた。が、ほとんどは新しいパソコンと古いパソコンのレイアウトに費やしてしまった。気がついてみるとはじめたときより部屋は散らかっている。 一応ルーターを買ってきた。店の人に聞くと1台だけならルーターをかませな…

ロッテアーモンドバーが復活したらしい。今年の春ごろからどこを探しても見つからずに禁断症状を起こしかけていた。ロッテアーモンド"ウォーキング"バーとミドルネームがついている。が、中身はまごうかたなきアーモンドバー。食ったぁという気がするチョコ…

そしてもうひとつ。バハにハンドルカバーをつけた。ダンボーという、ハンドルカバーの先駆的な商品で、単にネオプレーンのシンプルなものだ。これもずっと前から持っていたもの。ジェベルにつけるつもりだったのでスズキカラーの黄色である。これをつけなか…

new!パソコン & ダンボー & アーモンドバー

年の瀬の押し詰まってくるこのころは、一人身の寂しさがつのる。言い換えると、この時期、孤独フェチにとってはタマラナイ。読書なんかするよりも年末特番のテレビなどぼんやり見ているのがいい。下降志向に身をゆだねているのがいい。 しかし、ラスト一週間…

ロバート・キャパ

仕事の行き帰り、写真屋のショーウィンドーにロバートキャパのポートレートが貼られてて「OFF WAR 戦争のないロバート・キャパ」という展覧会があるのは知っていた。 みなとみらい線の馬車道で下車して赤レンガ倉庫方向に歩いていく。渡りかけた橋の下は海だ…

寝ずの番

今年物故した著名人の中に桂吉朝の写真もあった。ファンとしては不当に小さいと思うし、コメントも不満だが、上方落語という狭い世界のことなので悲しいけれど致し方ないだろう。 中島らもは?と思った。が、あれは去年の7月のことだった。中島らもと桂吉朝…

忙中

今朝、ザックの中を覗いたらなにやら紙切れが。「?」と取り出してみると、プーシキン美術館展で買ってきた絵はがきであった。ロートレックとドガがいい感じに汚れて時代が出てしまった。 心ならずも仕事におわれまくっている。仕事に追われていることと、仕…

プーシキン美術館展

上野にプーシキン美術館展を見に行った。治りかけた風邪がぶり返すのがいやだったのでマスクをかけていったが、おかげで肩が凝ってしまった。ホントは先月末に出かけるつもりだったものを、なんとなく出かけなかったら、その後何やかやで期限ぎりぎりになっ…

クラック

直径20センチ、高さ25センチほどの耐熱ガラスの筒があったとしよう。それがある薬品に浸かっている。その薬品を捨てるためにガラスの筒を持ち上げると、ヒビが入っているのが目に付いた。「あれ?ヒビが入ってるな」と、見ているうちに目の前でパリンと…

バシシさんが東京で講演するそうだ。↓ http://www.wtn-j.com/html/notice/notice.htm 先のことだから分からないが行けたら行きたい。主催は旧ノーザンウォーカーズのWTN。

バッテリー交換

バイクのローンも払い終わった。この間バッテリーを換えていないわけだから、そろそろ換えてもいいわけだし、今日、現に換えてみた。しかし、始動性の悪さは相変わらず。去年の長い長い冬に放置したのがよくなかった。 北陸は大雪らしい。福井の雪は早くも1…

やんやさんの帰還

私が風邪を引いている間に、やんやさんがバイクの世界に帰ってきていた。これだと結婚を機にバイクを辞めたのか、単にBMWが気に入らなかったのかよく分からない。(笑)

宝くじ

このブログを毎日チェックしている上に、ものすごく記憶力のいい人でも、私が去年の今頃見た夢の記事は憶えていないだろう。玄武の夢である。尺取り虫ほどの小さな玄武が10円玉の上に踏ん張っている奇妙な夢であった。玄武といえば北の守護神だ。その夢の…

昨日預言したとおり、今日もまた無為に過ごした。しかし、寒さがつのるなぁ。吉田健一の文庫を読み始めているのだけれど、古本の文庫なので文字が小さくて風邪の身につらい。 週刊文春を買ってきた。桃井かおりのインタビューが面白かった。こないだ倉橋由美…

成功のイメージ

手抜き工事という日常茶飯事も、強度偽装と言い換えると新しく聞こえる。その中心人物の一人が白いリムジンに乗って帰郷した時のことを、同窓生がインタビューで話していた。その成功の演出のしかたがあまりに凡庸で寒々しい。 人は自分が描いた成功のイメー…

肩の力

「風邪ひいて寝てましてね」 「そんなんするさかいや・・・布団ひいて寝んかい」 カウス・ボタンの漫才だけれど、今週はずっと風邪を引いていた。でも一般的日本人として風邪くらいでは仕事を休めない。ブログの更新を休んでいた。風邪のせいにできないけれ…

今年の流行語大賞とやらに「小泉劇場」がノミネートされていた。あんまりセンスがいい言葉と思わないのだけれど、それにまつわることでひとつ。 週刊文春の書評欄「私の読書日記」、今週は立花隆の受け持ちで、加藤紘一の新著に触れ、 YKKの内側を語る章…

小泉小劇場の楽屋話

いくら酒に弱いといってもたかがコップ半分のビールが残りすぎる。どうやら風邪らしかった。夕方まで起きられなかった。 それにしても今日は寒い。クルマの屋根に霜が降りている。さがみ野駅にあるパレットという喫茶店にフレンチトーストをたべにいったら、…

照れる

「照れる」は私にとって目下「生きる」より重要な課題である。照れるのは自意識過剰の裏返しだと分かっていても、だからといって「分かりました。もう照れません」とはならない。 現実世界の知り合いにはこのブログおよびHPのURLはおろか、こういう事を…

吉朝師匠の訃報その後

吉朝師匠の訃報が「ホリイのずんずん調査」というところで取り上げられていた。この堀井憲一郎という人は、こないだ「爆笑問題のすすめ」にも出ていた。私と同じく関東に暮らす関西人。吉朝師匠の訃報にはしばらく気が付かなかったそうだ。自分だけじゃなく…

今井さんの記事

今週の週刊文春の表紙は、ピンクの背景に綿の花が五つ。和田誠さんのイラストはいい。昔のハイライトのデザインだけど、あれはやっぱりかっこいいと思う。JTはあのデザインのフォーミュラカーをF1で走らせるべきだ。マイルドセブンよりあっちの方がいい。 …

吉村さんのブログ、今井さんの記事、吉朝師匠の訃報その後

こんなことをいうのはおこがましいが、吉村さんのブログ「単焦点」は面白い。吉村さんの写真はまさに「語って」いる。吉村節である。YS11のプロペラ越しに海岸線なんて誰もまねできない。余人をもって代え難い。

先日、吉田健一の『金沢』を倉橋由美子が激賞していると書いたが、その典拠である『偏愛文学館』が手元に届いた。『金沢』はトリをつとめている。このようにある。 明治以降の日本の文人で、この人のものさえ読めばあとはなかったことにしてもよいと思える人…

リンク先のみなさんの近況

明日から師走。 やんやさんがようやくネットに復帰した。まずはめでたい。バイクには復帰する予定はなさそうだが、かつさんのオフ会にはクルマで参加されているご夫婦もいるし、かつさんの奥さんも確かクルマでこられていたような記憶もある。そんな感じでこ…

『金沢 酒宴』

午前に日に干しておいた寝具を部屋に取り込む。しばらくすると日差しの匂いが部屋に漂う。快晴続きの静かな週末で、あえて渋滞の中に出かけていく気が起きず、すべての計画を先送りして、居眠り暮らした。 『金沢 酒宴』 吉田健一 そういう日にまさにふさわ…

『なめくじ艦隊』

忙しくて中断していた『なめくじ艦隊』を読み終えた。 聞き書きなので古今亭志ん生「談」である。書いたのはお弟子の金原亭馬の助、将来を嘱望されていたそうだが、惜しくも47歳の若さで胃癌に斃れた。吉朝を連想せずにはおれない。しつこいようだけれども…

サミーさんに、どうしてジャズのページを作らないのか尋いてみた。いったん作ってみたのだけれど、音楽を文字にしてしまうと、演奏がその文章に引っ張られてしまうのでやめたのだそうだ。なにも音楽を言葉で表現することはない。「すべての芸術は音楽に憧れ…

佐藤琢磨

佐藤琢磨って薬屋さんっぽい。