2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

根津美術館の庭、ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展

「氷の花火 山口小夜子」を観たシアター・イメージ・フォーラムは、渋谷と言いながらも、青山学院大のすぐそばで、表参道と渋谷のやや渋谷寄りといった辺り。なので、このあと、久しぶりに根津美術館に向かった。 展示は、物語にまつわる屏風絵などだったが…

「氷の花火」

山口小夜子のドキュメンタリー『氷の花火』を、シアター・イメージ・フォーラムで。 今年の春に、東京都現代美術館であった「未来を着る人」を立ち上げたのは、山口小夜子が、ファッションの第一線を退いた後、いっしょに仕事をしていた、若い世代のアーティ…

「コードネーム U.N.C.LE.」

「コードネームU.N.C.L.E.」てふ、米ソ冷戦時代が舞台の映画を観た。おっさん世代なら、子供の頃にテレビで見たことがあるかもしれない、懐かしのあの「ナポレオン・ソロ」のリメーク。私なんかは、ナポレオンてふ固有名詞は、ボナパルトより、ソロの方が先…

リベラルはいつ死んだか?

リベラルはいつ死んだかを考えていた。 というのも、例のシールズの関西版の学生が「大阪維新と安倍政権は似てるよね。」だから、反対という記事があって、唖然としてしまったので。 そもそも、「似てる」だけで否定する、その判断が、反知性的にもほどがあ…

「FOUJITA」

文藝春秋の11月号に、野見山暁治が藤田嗣治の思い出を書いた短い文章があった。戦時中、藤田邸に住み込んで手伝いをしていた女友達に、新聞に載った《アッツ島玉砕》を描きあげた時の写真を見て、わざわざ新聞記者やカメラマンを呼んで、「芝居がかってる…

「恋人たち」

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/05/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 高橋源一郎の『さようなら、ギャングたち』を読んだ。そして、吉本隆明の『マス・イメージ論』を思い出…

第12回 雀昇ゆかいな二人」

横浜にぎわい座に「第12回 雀昇ゆかいな二人」を聴きにいきました。 ちょっと狐につままれた感じなんだけど、このまえ、聴きに来たのは、なんと、2009年の「第6回」の時が最後だった。毎年、気にかけてたんだけど、「あれ?もうやめちゃったのかなぁ…

「ターミナル 起終点駅」

沖縄では三里塚の時と同じ過ちを繰り返している。先ごろ亡くなった報道写真家の福島菊次郎が撮った、三里塚闘争の写真を見たことがあるが、たぶん、その頃のマスコミが、全く伝えなかった姿を伝えたという意味で、彼の仕事の中でも、もっとも重要な写真だろ…

村上隆の五百羅漢図展

森美術館に村上隆の五百羅漢図。全長100メートルに及ぶ。東日本大震災へのカタールからの支援に対する感謝を込めて2012年、ドーハで発表された。 紹介されていた村上隆の言葉で印象的なのは、「NYを歩いていて日本のアニメを目にすると『おっ!』と…

月映、田中恭吉、藤森静雄、恩地孝四郎

町田の国際版画美術館のリニューアルオープン企画では、実は、恩地孝四郎の小特集があった。そこに置いてあったチラシで、東京ステーションギャラリーの「月映(つくはえ)」展を知った。しかも、会期は11月3日までとのことで、翌日曜日に訪ねた。 「月映…