2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

たかが電気

以前、坂本龍一が「たかが電気」と発言して、批判されたことがあった。批判者のよってたつところは即ち「電気は大切」ってことにつきる。 で、今、都知事選で戦われている最大の争点は、つまり、「たかが電気」vs.「電気は大切」の対立なのである。 さて…

「小さいおうち」

小さいおうち (文春文庫)作者: 中島京子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/12/04メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (70件) を見る 山田洋次監督の「小さいおうち」を観て、帰宅後、中島京子の原作をタブレットで読んだ。すぐ読みたいと…

残念な神社

去年の安倍首相の靖国参拝に、米国政府が公式に「失望」を表明したのは知ってたんだけど、何日か前に新聞を読んでいたら、実は、ロシア政府も「残念」と言っていたというのを読んで、その「残念」ていう表現が、なんかひさしぶりに波田陽区を思い出しちゃっ…

「吉岡徳仁 クリスタライズ」と「うさぎスマッシュ」

東京都現代美術館に「吉岡徳仁 クリスタライズ」と「うさぎスマッシュ」という二つの展覧会を観に行った。 吉岡徳仁その人はきらいじゃないけれど(森美術館で観たことがある)、この展覧会自体には、挑発を感じなかった。 むしろ、スワロフスキーとかカルテ…

「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」

ジム・ジャームッシュ監督の「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」。 吸血鬼は仏教の文化圏内には存在しない。よく知らないけど、たぶんイスラムの文化圏内にもいそうにない。ルーマニアという、キリスト教文化圏の辺縁に発生したとされる彼らは、日常…

『マンゾーニ家の人々』

マンゾーニ家の人々(上) (白水Uブックス177)作者: ナタリアギンズブルグ,須賀敦子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2012/01/26メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見るマンゾーニ家の人々(下) (白水Uブックス178)作者: ナタリアギ…

川瀬巴水

平賀源内と鈴木春信が錦絵を考案して以来、日本の浮世絵は、江戸っ子たちに愛好され、降っては、西欧の愛好家までも虜にした、一大マスメディアだったわけだけれど、明治維新以降、これが次第に衰微したのは、版元、絵師、彫り師、刷り師と、高度に分業化さ…

「ハンナ・アーレント」

千葉市美術館に川瀬巴水展を観に出かけ、千葉劇場という映画館で「ハンナ・アーレント」を観た。 「ハンナ・アーレント」は、去年の10月に岩波ホールで単館上映が始まった。週刊SPA!で坪内祐三が言っていることによると、‘すごい行列で一時間前にいか…

「キューティー&ボクサー」

日曜日は、Bunkamuraの後、シネマライズで「キューティー&ボクサー」を観た。 篠原有司男80歳の誕生日から始まる。80歳なんだけど、住まい兼アトリエの家賃をどうしようか、みたいなのがすごい。だって、グッゲンハイム美術館のキュレーターが…

「バックコーラスの歌姫たち」

Bunkamuraル・シネマで「バックコーラスの歌姫たち」。これもできれば去年の年末に見るつもりだったのだけれど。この映画は、週刊現代の映画評で井筒和幸が褒めていた(ついでに、井筒和幸の映画評は、小林信彦が褒めていた)。 登場する黒人のバッ…

笑福亭仁鶴一門会

大倉山駅を降りたところにある神戸文化ホールで、笑福亭仁鶴一門会を聴いた。中入り後の曲芸をのぞくと、仁昇、仁矯、仁智、そしてもちろん仁鶴。 演目は、 仁昇 「子ほめ」 仁矯 「八五郎坊主」 仁智 「源太と兄貴」 仁鶴 「正月丁稚」。 仁智さんは当然と…